奇門遁甲と九星気学を活用して、吉方位転居の具体的な手順や注意事項、吉方位効果の象意やその出現時期、凶方位に転居した場合の兆候や対策、方位の個人差などについて解説する吉方位転居ガイドです。
吉方位転居の手順
お勧めする吉方位転居のやり方を解説します。
転居前
転居先
住居購入、転勤に伴う転居は、転居先または転居地域に選択の余地がありませんが
結婚に伴う転居は、転居地域の選択に多少融通が利きます。
転居先を選択できる場合、自宅から転居先の八方位を調べます。
八方位の区分方法には
➊「風水45/45」(八方位均等)
➋「気学30/60」(東・西・南・北は30°、東南・北東・北西・南西は60°)
があります。
八方位を調べるのは、「あちこち吉方位マップ」という無料アプリを使うのがお勧めです。
使い方は
➊『地図中央を自宅に設定』で、自宅の位置を設定、
➋『偏角』で、「設定しない」を選び、真北基準に設定
❸『方位線の種類』で、「風水45/45」および「気学30/60」の両方で転居先の方位を確認
する手順です。
転居時期
最高の吉方位転居は、最高の吉方位となる「時期と方位」に合わせて転居することですが
転居可能時期が長ければ長いほど、吉方位がある確率、より良い吉方位を選べる確率が高くなります。
方位術の選択
占い師を選ぶ前に、どの方位術で鑑定してもらうか決める必要があります。
方位術には多くの種類はありますが、代表的な占術は、九星気学、奇門遁甲、金函玉鏡になります。
下表を参考にして、どの方位術で鑑定を受けるか検討してください。
九星気学 | 奇門遁甲 | 金函玉鏡 | |
---|---|---|---|
成立場所・時期 | 日本、大正時代 | 中国、紀元前 | 中国、紀元前 |
使用する盤 | 年盤、月盤、日盤、時盤 | 年盤、月盤、日盤、時盤 | 日盤 |
構成要素 | 九宮(=九星) | 九宮、十干、八門、 八神、九星 | 八門、九星、十二神 |
吉凶判断方法 | 生れ年の九宮を本命星とし、本命星と相性のよい方位を吉方位とする。 相性は五行(木、火、土、金、水)の相生相剋比和という原理に基づき判断。 | ①各構成要素を採点し合計点で吉方位を決める方式 ②構成要素の組合せで吉凶を判断する方式 ③六十四卦を出しその易卦で吉凶を判断する方式 などがある。 | 各構成要素の吉凶を出し総合的に吉凶を判断、八門を最重視する。 |
補足 | 日本では最もポピュラー | 方位術の最高峰と言われるが、流派が非常に多い | 日本ではマイナー |
占い師選び
方位術は種類と流派が多いうえ、困ったことに各流派で吉凶判断が異なります。
「吉方位かどうか」の答えはひとつなのに、吉凶判断が異なるということは偽術がある証拠です。
このため、占い師の選択が非常に重要です。
これを行えば、「真の吉方位」に転居できる可能性が確実に高まります。
転居
転居日
転居日選びを重視する流派は多いですが、特に気にする必要はないです。
転居日の方位は、転居先への移動に関わりますが、転居の方位作用に関わらないからです。
家財の搬入日も選ぶ流派がありますが、方位の作用に影響はありません。
東洋占術とは、人を中心に見る占術だからです。
転居直後
転居先への居付き方
方位作用に関わる転居時期は、転居日ではなく、転居先への居付き方によって決まります。
この居付き方を守らないと、予定の吉方位をとれないので注意してください。
月方位転居の場合の睡眠
月方位転居の居付く場合、単に外泊しなければよいという訳ではありません。
次の点を順守してください。
- 年方位の吉方位転居で外泊する場合、転居先から10km以上離れた先に泊ってください。
外泊は、月方位の転居になるのを避けるために行うものです。
年方位転居の場合の外泊
年方位転居の場合、毎月1回以上、外泊する必要がありますが、次の点を注意してください。
真の吉方位であれば
毒出し
吉方位に転居すると、発汗・発熱、下痢、発疹、歯からウミなどの「毒出し」と言われる症状が現れます。
ときに救急車を呼ぶほど激しい症状がでますが、医者に診てもらっても原因不明で、数日すれば自然に治ります。
毒出しは、「一時的で、自然に治る」のが特徴です。
発症時期は個人差がありますが、
早ければ、数ヶ月後、
遅ければ、数年後
です。女性の方が遅い傾向があります。
毒出しは吉方位に転居できた証ですので忘れないでください。
吉方位効果が現れる時期
吉方位効果は、転居後
36ヶ月、72ヶ月、90ヶ月、108ヶ月、144ヶ月経過の前後
に現われることが多いです。
最も強い効果が現れやすいのは、実践経験上、72ヶ月と90ヶ月経過の前後になります。
方位作用は、「転居時の干支九宮」と「流年の時の干支九宮」の組合せ(十干、十二支、九宮の)のうち、2つが一致するときに現れやすいです。
「十二支と九宮」の組合せは36ヶ月毎
「十干と九宮」の組合せは90ヶ月毎
になります。
3つすべて一致する180ヶ月時点で作用期間は終了となります。
吉方位効果の象意
方位術には、複数の構成要素(八門、八神、九天星、九宮、十干)があります。
これらの各構成要素の象意(構成要素が持つ意味、事象、現象などのこと)が方位作用として現れますが実践経験や実例データ上、最も強く象意が現れるのは、九宮(九星気学の九星)になります。
九宮の象意には
「転居する方位の象意」(下表左)と
「転居方位に入る九宮の象意」(下表右)
があります。
吉方位効果の象意としては
転居する方位の象意の良い面と転居方位に入る九宮の象意の吉卦象意
がでてきます。
試練
転居後1~3年目の間は、徐々に吉化されて、転居前より「吉レベル」がランクアップする過程にあります。
このときに次のような前向きな試練がやってきますので、それを必ず乗り越えてください。
- 親しかった同僚や友人の中に離れていく人が出てきて、ときに辛い思いをします。
吉レベルのランクアップに伴い、必ず交友関係に変化が生じます。
離れていく人は凶の人であり、追ってはいけません。
親友等が去るのも「前向きな試練」のひとつです。 - 昇格、転職、新規の大型契約など、転居前よりランクアップできる絶好の機会がやってきます。
プロ野球を例にあげれば、一軍昇格です。一軍では周りの選手のレベルが高いので、そのレベルに合わせる努力が必要です。努力すれば必ず報われます。
この努力が「前向きな試練」のひとつです。
凶方位であれば
凶方位転居の兆候
吉方位と思って転居したのにも関わらず、実際は偽術によって凶方位に転居していたというケースは、残念ながら少なくありません。
凶方位であれば、転居後1~2年経過すると、次のような兆候が現れます。
このような兆候が出てきたら、凶方位に転居したと判断して間違いないです。
- 転居前より明らかに元気がなくなる、仕事や勉強に意欲がなくなる。
- 判断ミスが多くなり、考え方も悪く悲観的になり、周囲ともめ事を起こしやすくなる。
- 転居前より、交友する人のレベルが下がる。
- 頻繁にケガをする。
凶方位に転居した場合の対策
前記の「凶方位転居の兆候」が現れているのにも関わらず、そのまま住み続けると、不慮の事故や大病などで大きな災難に見舞われる可能性が高いです。
早急に「再転居」または「仮住い転居(一旦、近隣に転居し、また戻る)」を検討してください。
住み続けながらの対策として、風水や家相を用いて間取りなどを整えるのを推奨する流派もありますが、これらは静の作用であり、転居の動の作用と次元が異なります。動の作用を改善するには、原則、動の作用を用いる必要があります。
吉方位旅行により転居の凶作用を緩和させるのを提案する流派もありますが、実例から判断すると、力不足です。
旅行は「日時の地球自転の力」、転居は「年月の地球公転の力」であり、方位の作用力が大きく違います。
八方除けなどの神頼みは、自然の力を利用する方位術は別です。八方除けで凶方位を制することができるならば、方位術を利用する必要はないです。
個人差について
転居に関わる個人差については、方位と運勢の二面があります。
方位の個人差
日本発祥の九星気学は、個人にとって吉方位か凶方位かを判断する占術ですので、方位の個人差がありますが、中国発祥の方位術にはありません。
多くの実例や実践経験を踏まえると、方位の個人差はないと判断しています。
運勢の個人差
転居時期が運の悪い時期かどうか、運勢の個人差があります。
運の悪い時期に転居すると、「人は凶、方位は吉」となり、方位の吉を引き寄せられません。
「同じもの同士が引き寄せあう」のは東洋占術の基本的な考え方です。
運が悪い時期とは「命宮が五黄殺または暗剣殺になる時期」を言います。
命宮の出し方は次の通りです。
例えば
本命星が一白、月命星が六白の場合、命宮は「離」になります。
命宮の暗剣殺、五黄殺の時期は下表の通りです。
坎 | 坤 | 震 | 巽 | 中 | 乾 | 兌 | 艮 | 離 | |
暗剣殺 | 一白 | 二黒 | 三碧 | 四緑 | 五黄 | 六白 | 七赤 | 八白 | 九紫 |
五黄殺 | 九紫 | 八白 | 七赤 | 六白 | 五黄 | 四緑 | 三碧 | 二黒 | 一泊 |