結婚相手の見つけ方について、①相性の良い相手を選ぶ、②凶の相手を避ける、③吉の相手を引き寄せるという3つ方位術活用法を解説します。
「初めて知り合ったとき」が相手との関係をほぼ決めます。運の良い吉の相手と知り合うには吉方位に転居する必要がありますが、凶の相手を避け、相性の良い相手を選ぶのは誰でも簡単にできます。
相性の良い相手を選ぶ
相性は主運を示す命宮で判断します。
自分と相性が良い命宮の相手を選びまた自分と相性の悪い命宮の相手を避けることです。
命宮の相性は、先天的な関係であり後天的に相性を良くすることは難しいので、重要です。
命宮とは、「生月の九宮盤で生年の九宮が入る宮」で、主運を示します。
宮とは、方位の別名です。
南が離宮、南東が巽宮、東が震宮、北東が艮宮、南西が坤宮、西が兌宮、北西が乾宮、北が坎宮、中央が中宮と呼びます。
巽宮 南東 | 離宮 南 | 坤宮 南西 |
震宮 東 | 中宮 中央 | 兌宮 西 |
艮宮 北東 | 坎宮 北 | 乾宮 北西 |
九宮(九星気学の九星)とは、一白水星、二黒土星、三碧木星、四緑木星、五黄土星、六白金星、七赤金星、八白土星、九紫火星のことです。
九宮盤とは各九宮ほ配置図で右図の通りです。
定位とは、各九宮の定位置で五黄土星の九宮盤になります。一白水星は北、二黒土星は南西、三碧木星は東、四緑木星は南東、五黄土星は中央、六白金星は北西、七赤金星は西、八白土星は北東、九紫火星は南が定位になります。
![](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/04/image.png)
2022年5月生まれの人の命宮を具体的に出します。
- 年月の干支九宮を調べる
暦(サイト「こよみのページ」が便利です)を調べると、
2022年の干支九宮は「壬寅五黄土星」です。
※年の区分は「立春」から「翌年の立春」まで
2022年5月の干支九宮は「乙巳八白土星」です。
※月の区分は「月初に来る二十四節季」から「翌月初に来る二十四節季」まで - 生月の九宮盤を調べる
生月の2022年5月の九宮は「八白土星」です。
八白土星の九宮盤(数字8が中央に配置されている盤)を九宮盤の中から選択します。 - 生年の九宮が生月の九宮盤のどの宮にあるか調べる
生年の九宮は「五黄土星」です。
生月の八白土星の九宮盤で、生年の九宮の五黄土星(数字5)がどこにあるか調べます。
南西に五黄がはいっています。
南西は坤宮ですので、命宮は坤宮になります。 - 別表「命宮特徴表」で命宮の特徴が合っているかチェックする
導き出した命宮が「命宮特徴表」の特徴に合致しているかチェックしてください。
横や反対の命宮にそれている人が稀にいます。
2022年5月生まれの命宮「坤宮」の人は、2023年2月に命宮が五黄殺または暗剣殺になるか調べてみます。
年の2023年は「四緑木星」の年になります。四緑木星の九宮盤をみると、北西に五黄土星が入っているので、北西の乾宮が五黄殺、反対の南東の巽宮が暗剣殺になります。
2023年2月は「八白土星」の月になります。八白土星の九宮盤をみると、南西に五黄土星が入っているので、南西の坤宮は五黄殺、反対の北東の艮宮は暗剣殺になります。
以上より、坤宮の人は、2023年2月 命宮が五黄殺になることが分かりました。
命 宮 | 主な特徴 |
---|---|
離 宮 | 親縁・夫縁が薄い傾向、働き者、作家や弁護士など文章に関わる仕事に向く |
巽 宮 | 動植物好き、子縁が薄い傾向、医者・獣医や商売に向く |
震 宮 | じっとしていられない、スポーツ・自動車好き、歌手など声を出すのに向く |
艮 宮 | 宗教や占いに関心をもつ傾向、欲深い、建築や工業など物作りに向く |
坤 宮 | おだやか、職業が安定しない傾向、倹約傾向が強い |
兌 宮 | 整理整頓できる、短気な面がある、食べ物にこだわる傾向 |
乾 宮 | 長に向く、自説を通す傾向、女性は結婚が遅いまたは未婚の傾向がある、政治家が多い |
坎 宮 | 頑固な性格、妻縁が薄い傾向、芸能指向、音楽特に楽器を使う職業に向く |
中 宮 | 身宮(生日盤で生年九宮が入る宮)を命宮と代替 |
離宮 | 巽宮 | 震宮 | 艮宮 | 坤宮 | 兌宮 | 乾宮 | 坎宮 | 中宮 | |
離宮 | × | ● | ◎ | 〇 | 〇 | ● | ● | × | |
巽宮 | ● | × | ● | 〇 | ◎ | × | ◎ | 〇 | |
震宮 | ◎ | ● | × | 〇 | × | × | ● | 〇 | |
艮宮 | 〇 | × | ● | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
坤宮 | 〇 | 〇 | ● | × | 〇 | ◎ | |||
兌宮 | ● | ◎ | × | × | ● | ◎ | 〇 | ||
乾宮 | ● | × | × | 〇 | ● | × | ● | 〇 | |
坎宮 | × | ◎ | ● | 〇 | 〇 | ◎ | ● | × | |
中宮 | ○ | 〇 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | × |
命宮が坤宮の人の場合、中宮、離宮、巽宮、坎宮の人が相性が良く、艮宮の人とは相性が悪いです。友人を選ぶ場合、艮宮の人は避けた方がよいです。
何かを特定する場合、最低2つの要素が必要です。一つの要素だけでは特定できません。
平面はX軸とY軸の二要素の交点、立体はX軸、Y軸、Z軸の三要素の交点で特定されます。
本命星は、年の九宮(九星)という一つの要素で人を分類するので、採用しません。
命宮は、年の九宮と月の九宮の二つの要素の交点で人を分類するので、採用しています。
<例> 相性の悪い関係-離宮と巽宮
「離宮が定位の九宮」は九紫火星です。
九紫火星の九宮盤をみると、離宮に四緑木星が入り、四緑木星は暗剣殺になります。
四緑木星は「巽宮が定位の九宮」です。
離宮と巽宮は暗剣殺関係になるので、相性が悪いと判断します。
<例> 相性の良い関係ー坎宮と巽宮
相性が良いと判断する関係は、恋愛や結婚に関わる「巽宮と兌宮の関係」です。
二黒土星の九宮盤を見ると、巽宮に一白水星、兌宮に四緑木星が入っています。
一白水星の定位は坎宮、四緑木星の定位は巽宮ですので、坎宮と巽宮は相性が良いと判断します。
上記の命宮の関係は常に同じで変えられません。ですので先天的な関係と言えます。
凶の相手を避ける
初めて相手と知り合った時期が、年および月の九宮盤で、自分の命宮に五黄殺または暗剣殺が入る時期に当たる場合、自分の運が悪い時期なので、その相手を選ぶのを避けるのがポイントです。
初めて相手と知り合った時期の年および月の九宮盤において、自宅から見た相手自宅の方位に五黄殺または暗剣殺が入る場合、凶方位の相手なので、その相手を避けることがポイントです。
五黄殺とは、九宮盤で五黄土星を表す数字の5が入る方位で、自ら凶を招きやすい凶方位です。
暗剣殺とは、五黄殺の反対方位で、他人から凶を受けやすい凶方位です。
例えば、一白水星の九宮盤では、南に五黄土星(数字5)が入っているので、南が五黄殺の方位になり、南の反対方位である北が暗剣殺の方位になります。
![](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/04/image.png)
2022年5月生まれの命宮「坤宮」の人は、2023年2月に命宮が五黄殺または暗剣殺になるか調べてみます。
年の2023年は「四緑木星」の年になります。四緑木星の九宮盤をみると、北西に五黄土星が入っているので、北西の乾宮が五黄殺、反対の南東の巽宮が暗剣殺になります。
2023年2月は「八白土星」の月になります。八白土星の九宮盤をみると、南西に五黄土星が入っているので、南西の坤宮は五黄殺、反対の北東の艮宮は暗剣殺になります。
以上より、坤宮の人は、2023年2月 命宮が五黄殺になることが分かりました。
2023年4月節
2023年の年の九宮は「四緑木星」です。四緑木星の九宮盤を見ると、北西に五黄土星(数字の5)が入るので、北西が五黄殺、反対に南東が暗剣殺になりますので、北西と南東の相手を避けます。
2023年4月節の月の九宮は「六白金星」です。六白金星の九宮盤を見ると、南東に五黄土星(数字の5)が入るので、南東が五黄殺、反対に北西が暗剣殺になりますので、北西と南東の相手を避けます。
避ける相手は、年、月ともに「南東」と「北西」になります。
![盤珪](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/05/bankei-300x424.jpg)
運の悪い時期に初めて知り合った相手を避ける理由
易経に『同声相応じ同気相求む』とあります。趣旨は同じもの同士が引き寄せあうということです。凶は凶、吉は吉を引き寄せます。これは占術の基本原理です。
運の悪い時期は自分が凶の状態なので、凶の人を引き寄せやすくなるからです。
また「初めて知り合ったとき」は、「人とのつながりの出発点」で、人の命運を判断する「生年月日時」に該当します。「初めて」を最重視するのは占術の基本原理です。
吉の相手を引き寄せる
吉の相手を引き寄せる方法は、吉方位旅行と吉方位転居になります。
吉方位旅行は、一時的に吉化されるのに伴って、周囲にいる吉の人を引き寄せます。
吉方位転居は、自分の「吉レベル」が引き上げられるのに伴って、そのレベルに見合う吉の強いの相手を新たに引き寄せます。
吉方位旅行 | 吉方位転居 | |
---|---|---|
吉を引き寄せる作用力 | 弱い | 強い |
期待される効果 | 知り合いの中から 吉の相手を引き寄せる | 新たに 吉の強いの相手を引き寄せる |
効果が現れる時期の目安 | 15日以内 | 原則 3年経過以降 |
地球の大気に放射されるエネルギーは、太陽放射が99.97%、地熱エネルギーが0.025%を占めています。このデータをみると、人に最も影響を与えるのは大地ではなく太陽です。
東洋占術は暦を用いますが、
十干は、太陽黒点(周期は10年~11年)に関り、太陽光線の強さ、
十二支は、太陽と地球の位置関係、つまり太陽光線の方向、
九宮は、太陽光線の種類(7色の可視光線と紫外線・赤外線)
を示していると考えられています。
方位術は暦を基に方位の吉凶を割り出す占術ですので、方位は人に作用すると考えられます。
吉方位旅行と吉方位転居については、方位鑑定を依頼することをお勧めします。
![盤珪](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/05/bankei-300x424.jpg)
方位鑑定を勧める理由
奇門遁甲などの方位術は、古来、兵法に利用されてきたため、流派が多く、また吉凶判断方法などコアな部分は奥秘です。
このため、占術書など一般に入手できる情報で吉凶判断をするのは危険です。
信頼できる方位鑑定士に依頼するのが最も安心です。
方位鑑定を受ける手順は、①方位術を選び、②方位鑑定士を選び、③信頼できると判断した方位鑑定士のアドバイスに基づき「吉方位移動(旅行/転居)することです。
代表的な方位術は、九星気学、奇門遁甲、金函玉鏡になります。
次の比較表を参考に、どの方位術で鑑定を受けるか決めてください。
九星気学 | 奇門遁甲 | 金函玉鏡 | |
---|---|---|---|
成立場所・時期 | 日本、大正時代 | 中国、紀元前 | 中国、紀元前 |
使用する盤 | 年盤、月盤、日盤、時盤 | 年盤、月盤、日盤、時盤 | 日盤 |
構成要素 | 九宮 | 九宮、干、八門、八神、 九天星 | 八門、九星、十二神 |
吉凶判断方法 | 生れ年の九宮を本命星とし、本命星と相性のよい方位を吉方位とする。 相性は、五行(木、火、土、金、水)の相生相剋という原理に基づき判断。 | ①各構成要素を採点し合計点で吉方位を決める方式 ②構成要素の組合せで吉凶を判断する方式 ③六十四卦を出しその易卦で吉凶を判断する方式 などがある。 | 各構成要素の吉凶を出し総合的に吉凶を判断、八門を最重視する。 |
補足 | 日本では最もポピュラー | 方位術の最高峰と言われるが、流派が非常に多い | 日本ではマイナー |
![盤珪](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/05/bankei-300x424.jpg)
個人的意見を言えば、奇門遁甲をお勧めします。
なぜなら、奇門遁甲は、中国や日本において国家が法律で禁止したことがあり、国家がその効力に脅威を感じていたのは間違いないからです。
①で選択した方位術を用いる方位鑑定士をインターネット等で探し、「吉凶がはっきりと現れた過去の転居・旅行の実例」等を問い合わるなどして方位術の真偽を事前チェックしたうえで、信頼できると判断できる方位鑑定士を選んでください。
![盤珪](https://noguchibankei.com/wp-content/uploads/2023/05/bankei-300x424.jpg)
方位術の真偽を事前チェックするのを勧める理由
方位術は、数多くの流派があり、吉凶判断は秘伝部分です。
各流派によって導き出される吉方位がすべて一致するのであれば、問題はないのですが、実際には一致しません。しかし真の方位の吉凶の答えはただ一つです。
誤った吉方位(鑑定では吉方位だが実際には凶方位)に移動するという最悪の事態を招かないため、方位鑑定士の方位術の真偽を事前にチェックをすることは極めて重要です。
②で信頼できると判断した方位鑑定士のアドバイスを受ける際、下表の「結婚恋愛に効果がある方位・九宮」になっているか確認し、そのうえで吉方位旅行または吉方位転居を実行してください。
方 位 | 九 宮 |
---|---|
南西(定位九宮が妻の象意) 北西(定位九宮が夫の象意) 南東および西(定位九宮が結婚恋愛の象意) 目当ての相手の自宅方位 目当ての相手の命宮方位 | 七赤金星、八白土星、九紫火星、二黒土星が廻座する方位 ただし、五黄殺、暗剣殺の方位に当たる場合は除く |
「南東に七赤、八白、九紫などが廻座する時期」「相手自宅方位に七赤、八白、九紫などが廻座する時期」などを選びます。
ま と め
- 主運を示す命宮で、相性に良い相手を選び、相性の悪い相手を避けます。
- 「初めて知り合った時期」が、
「自分の運の悪い時期に当たる場合」、または「相手自宅の方位が凶方位の場合」、
相手は凶ですので避けることが重要です。 - 吉の相手を引き寄せる方法は、吉方位転居と吉方位旅行になります。
吉方位旅行は一時的に吉化されるのに伴って、周囲にいる吉の人を引き寄せる効果が期待できます。
吉方位転居は、自分の「吉レベル」が引き上げられるのに伴って、そのレベルに見合う吉の強いの相手を新たに引き寄せる効果が期待できます。 - 吉方位転居と吉方位旅行は、方位鑑定士に依頼することを勧めます。
その際、過去の事例を問い合わせるなどして方位鑑定士の力量を事前にチェックし、信頼できると判断した方位鑑定士のアドバイスで吉方位への移動を実行するようにしてください。