占い師の役割は、未来を予測するだけでなく、相談者の人生や悩みに対して深い洞察を提供し、的確なアドバイスを行うことです。
特に、恋愛に関する相談が多い現状を踏まえ、どの占術を習得すべきかを解説します。
占術の種類
占いには大きく分けて「命術」、「卜術」、「相術」、「開運術」の4つがあります。
ここでは、それぞれの特徴と代表的な占術について簡単に説明します。
命術
命術とは、個人の生年月日や時刻、出生地などのデータをもとに、その人の運命や性格、人生の流れなどを占う術の総称です。
四柱推命しちゅうすいめい
生年月日と出生時間を基に、四柱(年柱、月柱、日柱、時柱)の干支を用いて運勢や性格を判断します。
紫微斗数しびとすう
中国占星術の一種で、生年月日を基に星の配置から運勢を占います。
九星気学きゅうせいきがく
生まれた年の九星と方位を使って、性格や運命を読み解くとともに、吉方位を導き出します。
開運術にも含まれます。
西洋占星術
西洋では、ホロスコープ(天体の配置)を用いて個人の運勢や性格を占います。
卜術
卜術とは、偶然性を利用して未来の出来事や現在の状況、運勢を占う術の総称です。
易占えきせん
「易経」に基づき、筮竹(ぜいちく)、サイコロ、イーチンタロットカードを使って、六十四卦のいずれかを導き出し、その卦の象意から吉凶を占います。
タロット占い
タロットカードを用いて、カードの絵柄や象徴を解釈し、未来や現在の状況を読み取ります。
ルーン占い
古代北欧のルーン文字を刻んだ石やカードを用いて、未来や運勢を占います。
相術
相術とは、人の外見や特徴、環境などの「相(そう)」から運勢や性格、未来の出来事を占う占術のことです。
人相術
顔の形、目、鼻、口、耳などの顔の特徴や表情、シワ、ホクロの位置などから、その人の性格や運勢、健康状態などを占います。
手相術
手のひらの線(生命線、感情線、運命線など)、手の形、指の長さなどから運勢や人生の傾向を占います。
開運術
開運術とは、運気を良くし、人生をより良い方向へ導くための方法や手段を指します。
方位術
特定の方角に移動したり、旅行や引っ越しを行うことで運気を改善する手法です。吉方位に行くことで、健康運、仕事運、恋愛運などを向上させると考えられています。
九星気学や奇門遁甲が方位術の一例です。
風水
風水は、環境のエネルギー(気)を整え、運気を向上させるための方法です。家やオフィスの家具や建物の配置を調整して、気の流れを良くし、運勢を上げることを目的とする手法です。
恋愛相談のための占術
身につけるべき占術
恋愛相談に強くなるためには、「命術」と「卜術」を習得することが非常に重要です。
命術は、何度占っても常に同じ結果が出るため、安定した判断ができます。
そこで、命術を基本にして、卜術で補足する方法が最も効果的でしょう。
命術
命術は、「時期」、「性格」、「相性」などを判断するのに適しています。
- 「いつ出会いがあるか」、「いつ結婚できるか」、「告白のベストなタイミングは」といった時期に関する相談
- 「相手は性格は、浮気しやすいか」といった性格に関する相談
- 「相性はよいか」、「どちらがより相性がよいか」といった相性に関する相談
卜術
卜術は、命術で答えられない「縁(特定の個人に関すること)」や「相手の気持ちなど具体的な内容」を見るのに適しています。
- 「復縁できるか」、「今付き合っている人と結婚できるか」といった特定個人との関係に関する相談
- 「相手がどう思っているか」、「二股や不倫の疑いは」など特定個人の具体的な内容に関する相談
- 「どこで出会いがあるか」など特定の場所に関する相談
ここで気をつけたいのは、命術で判断できることを卜術で占わないことです。
なぜなら、卜術は占うたびに結果が変わる可能性があるからです。
役立つ占術
「開運術」と「相術」は、恋愛相談において有益なツールです。
開運術
将来の願望に関する相談には、方位術の活用による吉方位旅行や吉方位転居など、積極的な開運アドバイスが可能です。
また、風水は人気があり、鑑定料の水準が他の占術より高い傾向にあるので、ビジネス面で有利ですが、開運の即効性は方位術に劣ります。
- 「良い人と出会いたい」
- 「結婚を決意させたい」
相術
手相術などは人気があり、集客効果も期待できます。
ビジネス面で有利です。
占術習得の優先順位
習得の優先順位は以下の通りです。
卜術
あらゆる相談に対応でき、習得時間も比較的短い。
タロット占いがおすすめ。
命術
四柱推命や紫微斗数は習得に時間がかかるが、九星気学は比較的早く習得でき、開運術としても活用可能。
開運術・相術です。
開運アドバイスか集客を重視するか、ビジネス戦略に応じて選ぶと良いでしょう。
まとめ
恋愛相談に強くなるためには、まず「卜術」と「命術」を習得することが重要です。
活用方法は、命術を基本にして、卜術で補足するのが最も効果的です。
命術で判断できることを卜術で占わないことに注意しましょう。
「開運術」や「相術」も、占いビジネスに役立つ占術であるので、最終的に習得するのが望ましいです。
方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
プロフィール