転居をすると、易経の「吉凶動より生ず」にあるように、方位によって良いことや悪いことが起こります。吉方位だと思って転居しても、実際には凶方位だったというケースもよくあります。
ここでは、正しく「本当の吉方位」に転居した場合、その効果がいつ現れるのかについて、私が6回の転居経験を通じて得た実例データを基に解説します。
方位効果が現れる仕組み
宇宙に存在するすべてのものは「素粒子」という最小単位で構成されており、素粒子は波動を持っています。
そのため、宇宙万物はそれぞれ固有の「周波数」を持つ波動として存在します。
この仕組みを理解するために、まず「周期性流年波動」と「後天的移動波動」という2つの波動について説明します。
周期性流年波動
時の経過とともに変化する「年月日時の干支九宮」の波動を指します。
これは静的な波動で、一定の周期で変化します。
後天的移動波動
旅行や転居など、人が移動したときに決まる「年月日時の干支九宮注」の波動です。これは動的な波動とされています。
注:九宮とは、九星気学で使われる九星のことです。
方位の効果は、転居によって生じる「後天的移動波動」の「年月の干支九宮」と、時間に経過とともに変わる「周期性流年波動」の「年月の干支九宮」が一部重なるときに、波動が共鳴して現れるとされています。
吉方位効果が現れる時期の目安
転居後は通常、月盤による方位の影響を受けます。
以下に、後天的移動波動と周期性流年波動の「干支九宮」が一部一致する時期を示します。
地支と九宮の一致
「地支」と「九宮」は36ヶ月ごとに一致します。
効果が現れやすい目安は36ヶ月、72ヶ月、108ヶ月、144ヶ月目ですが、特に72ヶ月目の前後が最も強い吉方位効果が現れやすいです。
天干と九宮の一致
「天干」と「九宮」は90ヶ月目に一致します。
経験上、この90ヶ月目の前後に最も強い吉方位効果が期待できます。
天干と地支の一致
「天干」と「地支」は60ヶ月ごとに一致しますが、顕著な効果はほとんど現れません。
これは、九宮(「人」を象徴する要素)が関与しないため、人への影響が少ないと考えられます。
方位の作用期間
干支九宮は180周期(十干、十二支、九宮の最小公倍数)で巡ります。
日盤では180日後、月盤では180ヶ月後に同じ干支九宮が再び訪れます。
理論上、同じ干支九宮が巡ってきても、方位の効果が終わっていなければ、効果が半永久的に続くことになります。
しかし、実際のデータや経験に基づくと、180周期を迎える前に方位効果は消えていることが確認されています。
まとめ
- 転居の吉方位効果が現れやすい時期は
36ヶ月、72ヶ月、90ヶ月、108ヶ月、144ヶ月目の前後です。 - 特に、72ヶ月目や108ヶ月目の前後で最も強い効果が現れる傾向があります。
- このように、効果が現れるタイミングと期間を理解して、転居を有効に活用しましょう。
方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
プロフィール