新年度が4月から始まるため転居時期は3月から4月の間で確定されており、自分の都合で転居時期を選べないことが多いです。
たまたま運悪く、転居月と転居年の方位がともに凶方位の時期にあたってしまった場合、どのような対策があるか解説します。
方位盤(年盤、月盤、日盤、時盤)の決定原理
方位盤は、時盤、日盤、月盤、年盤の4盤があります。
人が移動したとき、どの方位盤の方位作用を受けるのか、その決まり方の原理について解説します。
方位盤を決める移動方法
年盤、月盤、日盤、時盤の方位盤のうち、どの方位盤の方位作用を受けるかは、理論上、移動方法によって、次の通り決まります。
時盤、日盤、年盤については、移動時の時盤、日盤、年盤に決まります。
月盤については、移動月だけでなく、理論上、向こう1年間の月盤を選択することができますが、保守的に原則6ヶ月以内の月盤を選択できるとみています。
転居月後の月盤を使えるかについては、実践経験で検証済です。そのときは、転居月の3ヶ月後の月盤(9月に転居、12月の月盤)をとりました。
転居は年盤または月盤が関わる
転居は、上記の移動方法、下記の方位盤の作用期間から、年盤または月盤が関わります。
奇門遁甲では、年盤は転居に使わないという流派が多いですが、私は年盤の転居を実践し、年盤が使えることは検証済です。検証済とは、年盤の移動方法でスイッチを入れ、予想される吉方位効果を得たということです。
転居月、転居年の方位が凶方位の場合の対策
転居月および転居年の方位が凶方位の場合の対策は以下の通りとなります。
転居後6ヶ月以内に月盤の吉方位がある場合
吉が最も強い月方位の月盤を選択し、その月盤のスイッチを入れる移動方法を実施する。
なお、吉方位、凶方位の判断は、方位術の種類や流派によって異なるので、信頼できる専門家に相談することをお勧めします。
転居後6ヶ月以内に月盤の吉方位がない場合
一旦、転居
凶が最も弱い月方位の月盤を選択し、その月盤のスイッチを入れる移動方法を実施する。
転居後、次の兆候が現われなければ、そのまま住み続ける。
再転居または仮住まい
凶方位転居の兆候が現れたら、半年以上居付いた後に、再転居または仮住まい(近距離に吉方位に一時的に転居、少なくとも半年以上居付いた後に吉方位で戻る)を行う。
転居先が拠点となるのに要する期間は、理論上、最短で2ヶ月間です。実践経験で検証済なのは8月ヶ月間ですが、少なくとも半年以上、仮住まいする必要があると考えます。
転居以外の対処法
やむをえず凶方位に転居する場合、または知らず知らずのうちに凶方位に転居した場合、凶方位の作用を緩和させる転居以外の対処法として、次の方法がとられることが一般的ですが、その効果は限定的であり、抜本的な対策にならないと考えます。
方違え
方違えとは、凶方位の目的地に行く場合、一旦、別の方位を回ってそこから吉方位で目的地に向かう方法です。
現代では、別の方位を回ってそこに止まる時間は数日以内が多いようですが、それでは仮住まいにならず、依然、凶方位転居のままです。
吉方位旅行
吉方位旅行とは、時盤、日盤の吉方位に旅行して吉を引き寄せる方法です。
旅行の方位作用力は地球自転の力で、転居の年月盤を利用する地球公転の力と比べると格段に弱く、転居の凶方位の影響を緩和させるには明らかに力不足です。
風水
風水とは、気の流れをみて、家の形や間取りを調整して良い気を招き入れ悪い気を払う中国由来に術をいいます。
風水は、人が動かない「静の作用」で、人が動く「動の作用」と次元が異なるので、転居の凶方位の影響を緩和できるか疑問が残ります。
方位除け
方位除けとは、凶方位の災いから逃れるために神社でお祓いを受けることを言います。
方位術は太陽などの自然の力を利用した開運術であり、お祓いや祈祷といった人的な力と次元が異なります。気休めにはなりますが、占術上、効果はないと考えます。
まとめ
- 転居日の属する月から半年以内の間に吉方位となる月があれば、その月の方位盤のスイッチを入れる移動方法を実施する。
- 転居日の属する月から半年以内の間に吉方位がない場合は、凶が最も弱い月方位を選択して一旦転居し、様子をみる。
「凶方位の兆候」が現れたら、速やかに再転居または仮住まいを行う。
最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール
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