易は一般的に「胡散臭い」イメージですが、実際には、準科学と言われノーベル物理学受賞者など科学者が研究する分野です。易は森羅万象を最少の文字数で表せるツールで、「時間や空間に組み込まれている情報」を引き出すのに大いに役立ちます。ここでは、易の占例を解説し、易の妙味を少しでもお伝えできればと考えています。
占事
児童数人が自転車に乗って隊列で道路を走っていたところ、トラックが最後尾の児童に追突、死亡させるという痛ましい事故が発生。
※占事は良い事例ではありませんが、易の妙味を伝えられる事象なのであえて取り上げました。
立卦
無筮立卦(筮竹など物を使わず占う)で易と立てると、
「離為火 初爻変」
とでました。
易卦解釈
火(=離)は離合の象意があります。離れる、付くです。
離為火は、自転車が隊列を組んで走っている様子(陽爻が児童、陰爻が間隔)を表しています。
まず、離為火の「2爻、3爻、4爻」に注目します。「2爻、3爻、4爻」は「風」です。
風は、自転車を表します。風の一番下の爻が2輪です。
離為火の「2爻、3爻、4爻」の風は最後方を走る自転車と見ます。
易は「下から上に進む」と見るのが原則ですので、最後方と解釈することができます。
初爻変は、最後方の自転車に何か(トラック)が衝突していることを示しています。
(参考)六十四卦解説サイト「易経ネット」
盤珪
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盤珪(ばんけい) プロフィール