方位術は偽術が排斥されにくい!

方位術

方位術では、特定の方位に動くとき、その方位が吉か凶かの正解はひとつのはずです。
もし異なる方位術や流派で吉と凶が分かれるなら、どちらか一方は誤りで、自然に排除されるように思えます。

しかし、実際には奇門遁甲九星気学、金函玉鏡、方違えなど、さまざまな方位占術が存在し、それぞれ多くの流派が生き残っています。さらに、方位の判断が異なることも多いです。

では、なぜ偽術が排斥されないのでしょうか?その理由を以下に説明します。

方位の偽術が排除されない理由

思い込みの影響

占術者は、知識が増えるほどその占術が正しいと信じ込む傾向があります。

一方、鑑定を受けた側も、「吉方位に動いたのだから間違いない」と思い込むのが普通です。

このように、占術者も被占術者も強い思い込みを持っているため、現実を客観的に判断するのが難しくなります。

移動と方位効果のタイムラグによる錯覚

吉方位に転居した場合、効果が現れるまでには数年のタイムラグがあります。
多くの場合、効果が見え始めるのは4年目以降です。

このため、たとえ実際には凶方位であっても、引っ越した直後に良いことが起きれば、それを吉方位の効果だと勘違いすることがあります。
逆に、数年後に何か悪いことが起きても、方位の影響だとは思わず、方位術の正否を判断するのが難しくなります。

抽象的な鑑定による検証の難しさ

吉方位の鑑定では、「最大吉方」「金運アップ」「開運」など、効果の内容が漠然としていることが多いです。

さらに、効果が現れる時期について具体的な説明がない場合も多いため、被占術者が現実の結果を正しく検証することが難しくなります。

結果の後付け説明が可能

占術者は、結果が出た後にその理由を後付けで説明することができます。

たとえば、奇門遁甲では多くの構成要素があるため、結果に合わせて説明することができます。また、九星気学では、「家相や風水が悪く、その凶が出た」と、他の要因に理由を求めることが可能です。

このように、後から説明がつけられるため、方位術の効果が疑問視されることは少ないです。

盤珪
盤珪

方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
プロフィール

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