吉方位旅行ガイド【奇門遁甲・九星気学活用】

吉方位ガイド

吉方位旅行は、方位、距離、自宅出発時間、目的地滞在時間を守ればよいという単純なものではありません。出発前、移動時、帰宅後の行動上の注意事項があったり、旅行内容(距離、期間、宿泊先数など)によって「時方位」「日方位」「日時方位併用」を使い分けるなど注意点は多いです。ここでは、実例データに基づき、吉方位旅行のやり方や方位術全般に解説します。

吉方位旅行のやり方

吉方位旅行は、単に「ある方位の目的地に向けてある時間に出発する」ということだけではありません。旅行内容によって、時方位、日方位、日時方位併用を使い分けたり、移動速度などいくつかの行動上の注意事項があります。

方位

自宅からみた旅行先の方位が、真北を基準として八方位(南南東北東南西西北西北)のどの方位になるか調べます。
八方位区分
❶風水などの「45°均等
➋九星気学などのの「30°(南、東、西、北)/60°(南東、北東、南西、北西)
の2つがありますが、❶、➋それぞれで八方位を調べます。

盤珪
盤珪

八方位区分については、「あちこち吉方位マップ」という無料アプリを使うのがお勧めです。
使い方は
1)『地図中央を自宅に設定』で、自宅の位置を設定、
2)『偏角』で、「設定しない」を選び、真北基準に設定
3)『方位線の種類』で、「風水45/45」および「気学30/60」の両方で転居先の方位を確認
する手順です。

アドバイス

八方位区分が「45°均等」と「30°/60°」で異なる場所に旅行するのは避けるのが無難です。

盤珪
盤珪

方位術には、風水などの「静のアプローチ」と九星気学などの「動のアプローチ」があり、前者は「45°均等」、後者は「30°/60°」を用います。
八方位区分が異なる場合、静と動の2つのアプローチで吉凶を判断する必要があります。

距離

移動距離は最低50km以上、できれば100km以上が望ましいです。
日常の生活圏から大きく離れることで、身体が「移動」を感知するからです。

時方位、日方位の使い方

人に作用する方位は、「時方位」、「日方位」、「日時方位(時方位・日方位併用)」の3パターンあり、どのパターンになるかは、旅行内容によって決まります。

旅行内容時方位日方位日時方位
旅行期間1泊以内2泊以上2泊以上
滞在時間最低4時間以上
宿泊先数1先1先以上1先以上
旅行先国内海外国内

行動上の注意事項

居宅時および帰宅後

方位効果を得やすくするためには、出発前と帰宅後の「静」の状態が必要になります。この「静」と旅行の「動」が陰陽交わって効果が現れると考えられるためです。

 時方位日方位日時方位
出発前および帰宅後数日間は極力遠出せず同左同左

移動時

時方位を用いる場合、「吉方位の時間」(2時間)内にできるだけ遠くに移動する必要があります。遠くに移動することによって「吉方位の時間」の出発スイッチが入ります。

また移動するときの速度は大きく変えないようにする必要があります。大きく速度を変えると、出発スイッチが狂うことがあります。
新幹線や飛行機で移動する場合、実例データ上、自宅出発時間ではなく、発車・離陸時間に出発スイッチが入るので注意してください。

 時方位日方位日時方位
移動距離2時間内に極力遠く2時間内に極力遠く
移動速度極力 一定速度で極力 一定速度で
㊟時間区分は2時間毎です。例えば辰刻であれば午前7時~9時です。時間は明石基準の自然時を用いるので注意してください。
盤珪
盤珪

旅行の場合、「月方位」や「年方位」を考慮する必要はありません。
月方位を使うには「60日以上、同一場所に連泊する」必要があり、長期出張や転居になります。

盤珪
盤珪

国内旅行の場合、何泊すれば、時方位から日方位に変わるのかは、移動距離や個人差があり一概に断定できません。
2泊以上の国内旅行は、リスク回避の観点から、「日時方位」をお勧めします。

方位術による方位全般

方位に関わること全般について、方位術の観点から解説します。

方位の象意

方位術の最高峰「奇門遁甲きもんとんこう」には5つの構成要素(八門はちもん八神はっしん九星きゅうせい九宮くぐう十干じゅっかん)があり、これらの各構成要素の象意しょうい構成要素が持つ意味、事象、現象などのこと)が方位作用として現れます。
実践経験や実例データから判断すると、最も強く象意が現れるのは九宮くぐう(九星気学の九星)になります。

九宮の象意は「転居する方位(定位九宮)の象意」と「転居方位に入る九宮の象意」があります。

【占術解説】九宮とは

九宮くぐう九星気学きゅうせいきがく九星きゅうせい)とは、一白水星いっぱくすいせい二黒土星じこくどせい三碧木星さんぺきもくせい四緑木星しろくもくせい五黄土星ごおうどせい六白金星ろっぱくきんせい七赤金星しちせききんせい八白土星はっぱくどせい九紫火星きゅうしかせいのことです。

九宮盤くぐうばんとは各九宮ほ配置図で右図の通りです。

定位じょういとは、各九宮の定位置五黄土星の九宮盤になります。一白水星二黒土星南西三碧木星四緑木星南東五黄土星中央六白金星北西七赤金星西八白土星北東九紫火星定位になります。

【占術解説】方位作用の象意
方位定位方位の象意
一白悩み、問題、苦労、病気
腎臓、陰部
南西二黒労働、順う、職業、土地、妻、母、胃腸、皮膚、右手・右肩
三碧進む、発展、驚く、怒る、音、歌手、
スポーツ、肝臓
南東四緑入る、整う、恋愛、商売、長女、医者、左手・左肩、股
中央五黄腐敗、破壊
北西六白統べる、政治、金銭、父、夫、頭、右足
西七赤悦ぶ、出る、欠ける、金銭、食、少女、口、肺
北東八白止る、変化、建物、工業、青年、左足、腰
九紫離合、顕れる、文書、作家、画家、目、心臓
南に転居すると、吉方位の場合、吉の人が寄って来る一方、凶の人が去って行ったりする象意が現れます。

九宮
吉卦象意
九宮
凶卦象意

次第に良化、
問題解決
訴訟、困難、
波乱万丈

進展、親和万事閉塞、剥奪

病気回復、柔順突発的災い、悪化

昇進災い、苦労

なし自ら凶を招く

盛運、安泰破れ、障害多い

良縁、金銭運UP危険、損失、
色情問題

恋愛結婚、
病気回復
悪化、困難

良きパートナー破れ、死傷
転居する方位に九紫火星が入ると、吉卦の場合、良きパートナーを得る象意が現れたりします。
【占術解説】方位作用が「人に作用する」と考える理由

地球の大気に放射されるエネルギーは、太陽放射が99.97%、地熱エネルギーが0.025%を占めています。このデータをみると、人に最も影響を与えるのは大地ではなく太陽です。
東洋占術を用いますが、
十干は、太陽黒点(周期は10年~11年)に関り、太陽光線の強さ
十二支は、太陽と地球の位置関係、つまり太陽光線の方向
九宮は、太陽光線の種類(7色の可視光線と紫外線・赤外線)
を示していると考えられています。
方位術は暦を基に方位の吉凶を割り出す占術です
ので、方位は人に作用すると考えられます。

凶方位

凶方位とは、主として、五黄殺暗剣殺凶卦の方位をいいます。

アドバイス

五黄殺暗剣殺の方位に旅行することは必ず避けてください。
実例データ上、凶作用が強く、しかも早く現れることが多いです。

【占術解説】五黄殺、暗剣殺とは

五黄殺ごおうさつとは、九宮盤で五黄土星を表す数字の5が入る方位で、自ら凶を招きやすい凶方位です。

暗剣殺あんけんさつとは、五黄殺の反対方位他人から凶を受けやすい凶方位です。

例えば、一白水星の九宮盤では、南に五黄土星(数字5)が入っているので、南が五黄殺の方位になり、南の反対方位である北が暗剣殺の方位になります。

五黄殺、暗剣殺以外にも六十四卦ろくじゅうしかが凶卦となる方位も凶方位(「方位作用の象意」右コラム)もありますが、その判断方法は方位術の奥秘になっています。

盤珪
盤珪

九星気学の「歳破」「月破」「本命殺」「本命的殺」、奇門遁甲の八門の「凶門」「凶格」などの方位については、一般的に凶方位とされていますが、実例データで検証すると、吉方位であることも多々あり、それ単独で凶方位とみなすことはできないと考えています。

吉方位

吉方位とは

吉方位とは、実例データ上、基本的に六十四卦が吉卦(「方位作用の象意」右コラム)になる方位であり、方位作用の吉の象意が現れます。
吉凶判断方法は、易卦を出す以外にも様々な方法がありますが、一般的に奥秘です。

吉方位効果を得やすくするためには

吉方位旅行に行くと、自営業の方は売上アップなどの有形効果(物質的効果)を得られやすいですが、お勤めの方は気力の充実や意欲の高まりなどの無形効果(精神的効果)にとどまることが多いです。有形効果を得やすくするには次のことが効果的です。

  • 方位は、普段行かない方位都市のある方位、ターゲットがある方位、自分の命宮(後記「個人差」で解説)の方位を選ぶこと。
  • 吉方位旅行の直前または旅行中に目的対象にメールなどでコンタクトして、事前に種まきをしておくこと。

方位作用が現れる時期

吉方位作用は、72時間(=2時間(1刻)×36)(3日)144時間(6日)180時間(7.5日)216時間(9日)288時間(12日)経過の前後に現われることが多いです。

盤珪
盤珪

方位作用は、「転居時の干支九宮」と「流年の時の干支九宮」の組合せが(十干、十二支、九宮のうち)2つが一致するときに現れやすいです。
「十二支と九宮」の組合せは最小公倍数の36毎、「十干と九宮」の組合せは同90になります。
3つすべて一致する180時点で作用期間は終了となります。

個人差

吉方位か凶方位かどうかは、誰でも同じです。
ただし、旅行時期が運の悪い時期に当たる人は、実例データ上、凶を避けられても吉効果を受けることは少ないです。

運が悪い時期とは「後記の命宮めいきゅう五黄殺ごおうさつまたは暗剣殺あんけんさつになる時期」を言います。

アドバイス

命宮五黄殺ごおうさつまたは暗剣殺あんけんさつになる時期」は運の悪い時期なので、できれば吉方位旅行を見送った方はよいです。自分は凶の状態なので、吉は引き寄せにくいです。

盤珪
盤珪

占術は、方位より命運が重視されます。

【占術解説】命宮とは

命宮めいきゅうとは、「生月の九宮くぐう盤で生年の九宮が入る宮」で、主運を示します。

みやとは、方位の別名です。
南が離宮りきゅう、南東が巽宮そんきゅう、東が震宮しんきゅう、北東が艮宮ごんきゅう、南西が坤宮こんきゅう、西が兌宮だきゅう、北西が乾宮けんきゅう、北が坎宮かんきゅう、中央が中宮ちゅうぐうと呼びます。

巽宮
南東
離宮
坤宮
南西
震宮
中宮
中央
兌宮
西
艮宮
北東
坎宮
乾宮
北西
【具体例】命宮の出し方

2022年5月生まれの人の命宮を具体的に出します。

  1. 年月の干支九宮を調べる
    こよみ(サイト「こよみのページ」)を調べると、
    2022年の干支九宮は「壬寅五黄土星」です。

     ※年の区分は「立春」から「翌年の立春」まで
    2022年5月の干支九宮は「乙巳八白土星」です。
     ※月の区分は「月初に来る二十四節季」から「翌月初に来る二十四節季」まで
  2. 生月の九宮盤を調べる
    生月の2022年5月の九宮は「八白土星」です。
    八白土星の九宮盤(数字8が中央に配置されている盤)を九宮盤の中から選択します。
  3. 生年の九宮が生月の九宮盤のどの宮にあるか調べる
    生年の九宮は「五黄土星」です。
    生月の八白土星の九宮盤で、生年の九宮の五黄土星(数字5)がどこにあるか調べます。
    南西に五黄がはいっています。

    南西は坤宮ですので、命宮は坤宮になります。
  4. 別表「命宮特徴表」で命宮の特徴が合っているかチェックする
    導き出した命宮が「命宮特徴表」の特徴に合致しているかチェックしてください。
    横や反対の命宮にそれている人が稀にいます。

【具体例】命宮の五黄殺・暗剣殺の出し方

2022年5月生まれの命宮「坤宮」の人は、2023年2月に命宮が五黄殺または暗剣殺になるか調べてみます。

年の2023年は「四緑木星」の年になります。四緑木星の九宮盤をみると、北西に五黄土星が入っているので、北西の乾宮が五黄殺、反対の南東の巽宮が暗剣殺になります。
2023年2月は「八白土星」の月になります。八白土星の九宮盤をみると、南西に五黄土星が入っているので、南西の坤宮は五黄殺、反対の北東の艮宮は暗剣殺になります。
以上より、坤宮の人は、2023年2月 命宮が五黄殺になることが分かりました。 

【占術解説】命宮特徴表
命 宮主な特徴
離 宮親縁・夫縁が薄い傾向、働き者、作家や弁護士など文章に関わる仕事に向く
巽 宮動植物好き、子縁が薄い傾向、医者・獣医や商売に向く
震 宮じっとしていられない、スポーツ・自動車好き、歌手など声を出すのに向く
艮 宮宗教や占いに関心をもつ傾向、欲深い、建築や工業など物作りに向く
坤 宮おだやか、職業が安定しない傾向、倹約傾向が強い
兌 宮整理整頓できる、短気な面がある、食べ物にこだわる傾向
乾 宮長に向く、自説を通す傾向、女性は結婚が遅いまたは未婚の傾向がある、政治家が多い
坎 宮頑固な性格、妻縁が薄い傾向、芸能指向、音楽特に楽器を使う職業に向く
中 宮身宮(生日盤で生年九宮が入る宮)を命宮と代替

方位鑑定

アドバイス

吉方位の日時選択については、方位鑑定士に依頼するのが無難です。

盤珪
盤珪

方位鑑定を勧める理由

奇門遁甲などの方位術は、古来、兵法に利用されてきたため、流派が多く、また吉凶判断方法などコアな部分は奥秘です。
このため、占術書など一般に入手できる情報で吉凶判断をするのは危険です。
信頼できる方位鑑定士に依頼するのがよいでしょう。

方位術の選択

方位鑑定士を決める前に、どの方位術で鑑定してもらうか決める必要があります。
方位術には多くの種類はありますが、代表的な占術は、九星気学きゅうせいきがく奇門遁甲きもんとんこう金函玉鏡きんかんぎょくきょうになります。
3占術の比較表をご覧ください。これを参考にして、どの方位術で鑑定を受けるか決めてください。

     九星気学    奇門遁甲    金函玉鏡
成立場所・時期  日本、大正時代   中国、紀元前   中国、紀元前
使用する盤年盤、月盤、日盤、時盤年盤、月盤、日盤、時盤     日盤
構成要素     九宮九宮、十干、八門、
八神、九星
 八門、九星、十二神
吉凶判断方法生れ年の九宮を本命星とし、本命星と相性のよい方位を吉方位とする。

相性は、五行(木、火、土、金、水)の相生相剋という原理に基づき判断。
①各構成要素を採点し合計点で吉方位を決める方式
②構成要素の組合せで吉凶を判断する方式
③六十四卦を出しその易卦で吉凶を判断する方式
などがある。
各構成要素の吉凶を出し総合的に吉凶を判断、八門を最重視する。
補足日本では最もポピュラー方位術の最高峰と言われるが、流派が非常に多い日本ではマイナー
※九星気学の九星については、「九宮」と表示しています。
アドバイス

方位術の奥秘は知ることはできないので、どの方位術が最良か断言することはできませんが、強いて言えば、奇門遁甲を勧めます。
なぜなら、奇門遁甲は、中国や日本において国家が法律で禁止したことがあり、国家がその効力に脅威を感じていたのは間違いないからです。

方位鑑定士の選択

アドバイス

複数の方位鑑定士の勧める吉方位旅行を実践し、実際に方位効果を確認できる方位鑑定士を選択するのがお勧めです。

盤珪
盤珪

旅行は「日時の地球自転の力」、転居は「年月の地球公転の力」であり、旅行の方位の作用力は弱いです。このため、複数の方位鑑定士の吉方位旅行を試すことができます。なお、転居は方位の作用力が強く、複数の吉方位転居を試すことは危険です。

盤珪
盤珪

最後までお読みいただきありがとうございました。
筆者 盤珪(ばんけい)プロフィール
盤珪流奇門遁甲 方位鑑定

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