人は移動する際、易経にある「吉凶動より生ず」という言葉通り、方位の影響を受けます。
特に転居の場合、旅行と比べて距離や滞在期間が長いため、方位が運勢に与える影響は非常に大きいです。そのため、転居時には凶方位をできる限り避けることが大切です。
しかし、転勤では行き先やタイミングを自分で選べないことが多く、凶方位に転居せざるを得ないことがあります。
それでも、吉方位に転居できる選択肢がある場合や、たとえ凶方位に転居したとしても、後から挽回するための方法が存在します。
この記事では、転勤で凶方位への転居が避けられない場合の具体的な対策を紹介します。
転居が運勢に与える方位の影響 ~実例から学ぶ~
転居が運勢にどう影響を与えるか、具体例を通じて解説します。
松田聖子さんと岡田有希子さんの転居がもたらした運命の違い
松田聖子さんと岡田有希子さんは、同じ芸能事務所に所属し、同時期に上京して同じ場所に下宿していましたが、二人の運命は大きく異なりました。
松田聖子さんは、アイドルとして圧倒的な成功を収め、長いキャリアを築きましたが、岡田有希子さんは2年ほどの活動の後、若くして自ら命を絶ちました。
この違いには、転居先の方位の影響が関係していた可能性があります。
方位の吉凶を易卦で判断する流派の奇門遁甲(盤珪流奇門遁甲)の方位判断によれば、松田聖子さんは吉方位に、岡田有希子さんは凶方位に転居していたとされ、この違いが二人の運命を分けた一因と考えられています。
転居者 | 転居月 | 方位 | 吉凶 | 判断 | 易卦の象意解説 |
---|---|---|---|---|---|
松田 聖子 | 1979年 7月 | 東 | □ | ◎ | 良き支援者が現れ苦境から脱して飛躍する |
岡田 有希子 | 1983年 8月 | 東 | × | ● | 対人関係に難、遊興や転落の含みあり |
※二人とも高校生のときに上京して下宿、堀越高校に編入しています。転居日から2ヶ月以上外泊していないと推定しています。
※松田聖子さんの場合は、1985年の結婚で転居しているはずですから、それまでの出来事が方位の影響になります。
転居時期と方位が決まっていても、選択肢が残されている
転居時期や方位が決まっている場合でも、方位の影響が完全に固定されるわけではありません。
転居後の居付き方を工夫することで、異なる方位盤を活用することが可能です。
方位盤の決まり方
方位盤は転居後の「居付き方」によって変わります。以下の表を参考に、それぞれのケースに応じた方位盤の決定方法を確認しましょう。
年方位転居 | 月方位転居 | |
---|---|---|
転居先への 居付き方 | 転居日以降、30日以内毎に必ず外泊し、それを1年間継続すると、転居日の属する年方位のスイッチが入る。 | 転居日から60日以上連泊、この間、外泊しないと、転居日の属する月方位のスイッチが入る。 |
補足説明 | 転居日の翌月中旬に外泊、そこから外泊せずに60日以上連泊すると、転居日の翌月の月方位のスイッチが入る。 | 転居日の翌月中旬に外泊、そこから外泊せず60日以上連泊すると、転居日の翌月の月方位のスイッチが入る。 |
選べる方位盤の選択肢
転居日以降に、選択できる方位盤は、実例データ上、以下のように複数存在します:
転居日の属する年盤
転居日の属する月盤、翌月盤、翌々月盤、さらにその次の月盤
これらの中で吉方位となる方位盤があれば、それを活用することで運を好転させることができます。
凶方位への転居が避けられない場合の対策
方位盤の選択肢に吉方位が見つからない場合、どうしても凶方位に転居しなければならないことがあります。
ここでは、凶方位に転居する、またはすでに転居してしまった場合の具体的な対策について解説します。
再転居
できるだけ早く、近隣の吉方位の場所へ再転居する方法です。
この場合、生活圏を大きく変えない範囲で行うのがポイントです。
仮転居
新居を購入した場合など、再転居が難しい場合は、一時的に仮転居を行う方法があります。
生活圏を大きく変えない場所に半年以上仮住まいし、その後、吉方位へ戻ることで運勢の改善を図ります。
その他の方法
凶方位による影響は、基本的に「吉方位への転居」でのみ解消できます。
風水や開運グッズなどでは完全には取り除けないため、再転居や仮転居を優先することが重要です。
転居後に凶方位の兆候が現れるか確認する
再転居や仮転居には多額の費用がかかるため、通常は躊躇するものです。
しかし、以下のような凶方位の兆候が現れた場合は、速やかに行動することをお勧めします。
もし兆候を無視し、長期間そのまま住み続けると、不慮の事故や大病、多額の損失などの災難に見舞われるリスクがあります。
【凶方位の兆候】
- 意欲や気力の減退~消極的になる、悲観的になる、ひきこもるようになるなど
- 判断ミスや考え方の悪化~仕事でのミスが増える、悪意を抱くようになるなど
- 周囲とのトラブル~職場や隣人との関係が悪くなる等
- 交友関係の悪化~良い友人が去り、悪い仲間と交流し始める
- 不運な出来事~事故や大怪我、投資損失、詐欺被害など
まとめ
転居による方位の影響は運勢に大きく関わるため、凶方位への転居は可能な限り避けることが重要です。
しかし、転勤などの理由で凶方位に転居せざるを得ない場合でも、さまざまな対策を取ることでその影響を軽減することができます。
まず、転居後の居付き方を工夫することで吉方位を活用できる場合があります。
さらに、どうしても凶方位に転居する場合は、再転居や仮転居などの具体的な対策を取ることが重要です。
また、転居後に凶方位の兆候が現れた場合は、すぐに対策を講じることで、災難を未然に防ぐことができます。
最終的には、適切な対策を迅速に行うことが運勢を守るカギとなります。
方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
プロフィール