八方除け祈願では凶方位の影響を直接的に軽減できない理由

方位術

新居を購入して引っ越した後、不運や体調不良などのトラブルが続いたため、占い師に相談したところ、自分が凶方位に転居していたことが判明しました。しかし、金銭的な余裕がないうえに、子供の学校の関係で再度転居するのは難しい状況でした。どうにかできないかと相談した結果、凶方位の影響を軽減するために八方除けの神社にお参りするよう勧められました。

こうした体験談はよく耳にしますが、残念ながら、占術と神社参りは異なる次元のものであり、占術に基づく凶方位の影響を神社参りで防ぐことはできません。この点について詳しく解説します。

凶方位の影響

凶方位に引っ越すことで、以下のようなネガティブな影響が現れることがあります。ただし、影響の程度や内容には個人差があります。

意欲の減退

仕事や学業への意欲が低下し、活力が失われがちになります。

健康面の問題

体調不良や慢性的な疲労、病気にかかりやすくなることがあります。

人間関係のトラブル

族間の不和や友人・同僚との関係が悪化し、誤解や口論が増えることがあります。

経済的な問題

収入の減少や予期せぬ出費が増え、ビジネスの業績低下や損失が発生しやすくなります。

事故や災難

小さな事故やトラブルが頻発したり、大きな災難に見舞われることがあります。

方位の影響が現れる仕組み

方位術は、干支九星を基に方位の吉凶を判断する占術です。

転居した月の十干十二支九星の組み合わせのうち、2つの組み合わせが一致する月が巡ってくると、共振共鳴の原理により方位の影響が現れるとされています。
そして、3つの組み合わせがすべて一致する月が巡ってくると、その方位の影響は終了します。

八方除け祈願の効果と限界

八方除けとは

八方除け(はっぽうよけ)とは、東西南北の「四方」と、東北・東南・西北・西南の「四隅」を含むすべての方角からくる災難を取り除くための祈願です。家相、地相、方位、日柄などからくる災いを祓い清め、家業繁栄や福徳円満をもたらすとされています。

関東では寒川神社、関西では方違神社が有名です。

八方除けの限界

凶方位の影響は、干支九星に関連して生じるものであり、神社の祈願は干支九星とは直接的に関わりがないため、方位の影響を軽減することはできません。神社参りは不安を和らげるためのものであり、占術に基づく凶方位の影響を直接的に防ぐことは難しいのです。

真の解決策

凶方位の影響を軽減するためには、方位の影響が生じる要因に直接働きかける必要があります。この要件を満たすのが、「仮転居」と「吉方位旅行」です。

吉方位旅行

吉方位とされる方向に旅行し、その地の良いエネルギーを取り入れる方法です。このエネルギーが凶方位の影響を中和し、運気の回復を図るとされています。

仮転居

凶方位の影響を軽減するために、一時的に別の場所に移動し、数ヶ月以上その場所で過ごした後、吉方位の時期に元の住居に戻る方法です。これにより、凶方位の悪影響を根本的に軽減することができます。

仮転居は、「別の場所に移動するとき」と「元の場所に戻るとき」に吉方位を利用します。
別の場所に居る期間は、その場所に居付く状態になる必要があるため、最低でも数ヶ月は必要です。

真の解決策

移動の運動量は「距離 × 期間」で決まります。
転居の期間は年月単位、旅行の期間は日時単位であり、移動の運動量は転居のほうがはるかに大きくなります。
このため、吉方位旅行だけでは凶方位の影響を完全に軽減することは難しいです。

したがって、真の解決策は仮転居であると考えられます。

まとめ

凶方位の影響を軽減するためには、仮転居が最も効果的です。

八方除け祈願は、不安感を和らげる効果は期待できますが、凶方位の影響を直接軽減することはできません。

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