結婚を決断するのは人生で最も大切な選択の一つです。
しかし、時には頭ではわかっていても、感情や直感が交錯し、どうしても答えを出せないことがあります。
パートナーの性格や職業、将来の展望などを慎重に考慮しても、「この人と一緒にいるべきか?」と迷う瞬間は誰にでも訪れるものです。
そんな時に、一つの視点として「東洋占術」を活用してみるのはいかがでしょうか?
東洋占術は、占いの一種でありながら、相性や運命を客観的に見つめ直す手段を提供してくれます。
この方法を使えば、「相性が良いかどうか」や「その人が自分にとって運命的にプラスかどうか」を判断する手助けになるでしょう。
本記事では、東洋占術を使って結婚の選択に役立つ方法をご紹介します。
相性が良いかどうか
相性が良いかどうかは、主運を示す命宮を使って判断します。
以下、定義、出し方、特徴、相性の見方を順に解説します。
命宮とは
主運のタイプとして何を使うかは、占術によって異なります。たとえば、九星気学では「本命星(生年九星)」、西洋占星術では「十二星座」がこれにあたります。
ここでは、透派奇門遁甲における命宮を主運のタイプとして使用します。
命宮は、次の9つのタイプに分類されます。
命宮の出し方
暦をみて、生年九星(本命星)と生月九星(月命星)を調べます。
次に下表をみて、生年九星と生月九星が交わったところが、自分の命宮になります。
命宮の特徴
各命宮の主な特徴は、以下の表にまとめています。
自分の長所や短所を理解することは、相手との良好な関係を築くために欠かせません。
命 宮 | 主な特徴 |
---|---|
離 宮 | 親縁・夫縁が薄い傾向、働き者、作家や弁護士など文章に関わる仕事に向く |
巽 宮 | 動植物好き、子縁が薄い傾向、医者・獣医や商売に向く |
震 宮 | じっとしていられない、スポーツ・自動車好き、歌手など声を出すのに向く |
艮 宮 | 宗教や占いに関心をもつ傾向、欲深い、建築や工業など物作りに向く |
坤 宮 | おだやか、職業が安定しない傾向、倹約傾向が強い |
兌 宮 | 整理整頓できる、短気な面がある、食べ物にこだわる傾向 |
乾 宮 | 長に向く、自説を通す傾向、女性は結婚が遅いまたは未婚の傾向がある、政治家が多い |
坎 宮 | 頑固な性格、妻縁が薄い傾向、芸能指向、音楽特に楽器を使う職業に向く |
中 宮 | 身宮(生日盤で生年九宮が入る宮)を命宮と代替 |
相性の見方
まず、相手の生年月日から命宮を調べましょう。
相性の良し悪しは、以下の表で確認できます。
離宮 | 巽宮 | 震宮 | 艮宮 | 坤宮 | 兌宮 | 乾宮 | 坎宮 | 中宮 | |
離宮 | × | ● | ◎ | 〇 | 〇 | ● | ● | × | |
巽宮 | ● | × | ● | 〇 | ◎ | × | ◎ | 〇 | |
震宮 | ◎ | ● | × | 〇 | × | × | ● | 〇 | |
艮宮 | 〇 | × | ● | 〇 | 〇 | 〇 | ◎ | ||
坤宮 | 〇 | 〇 | ● | × | 〇 | ◎ | |||
兌宮 | ● | ◎ | × | × | ● | ◎ | 〇 | ||
乾宮 | ● | × | × | 〇 | ● | × | ● | 〇 | |
坎宮 | × | ◎ | ● | 〇 | 〇 | ◎ | ● | × | |
中宮 | ○ | 〇 | ◎ | ◎ | ○ | ○ | × |
自分にとって凶の相手かどうか
相手が凶の可能性が高いかどうかは、出会った時期が重要なポイントです。
次の条件に当てはまる場合、その相手は凶の可能性が高いと判断できます。
- 出会った年月が自分の凶運期にあたる
- 出会った年月の方位盤で、相手の自宅が凶方位に位置している
凶運期の見方
命宮が、「年」または「月」で五黄殺、暗剣殺にあたる時が、凶運期となります。
各命宮の凶運期は、以下の表で確認できます。
命 宮 | 「年」または「月」の九星 |
---|---|
離 宮 | 一白水星、九紫火星 |
巽 宮 | 六白金星、四緑木星 |
震 宮 | 七赤金星、三碧木星 |
艮 宮 | 二黒土星、八白土星 |
坤 宮 | 八白土星、二黒土星 |
兌 宮 | 三碧木星、七赤金星 |
乾 宮 | 四緑木星、六白金星 |
坎 宮 | 九紫火星、一白水星 |
中 宮 | 五黄土星 |
凶方位の見方
相手の自宅の方位が、「年」または「月」の方位盤で五黄殺や暗剣殺にあたる場合、その方位は凶方位となります。
各方位が凶方位となる時期は、以下の表で確認できます。
方位 | 「年」または「月」の九星 |
---|---|
南 | 一白水星、九紫火星 |
東南 | 六白金星、四緑木星 |
東 | 七赤金星、三碧木星 |
北東 | 二黒土星、八白土星 |
南西 | 八白土星、二黒土星 |
西 | 三碧木星、七赤金星 |
北西 | 四緑木星、六白金星 |
北 | 九紫火星、一白水星 |
まとめ
結婚するか別れるか迷った時、感情や理論的な判断だけでは解決しきれないこともあります。
そのような時、東洋占術は一つの有力な選択肢として、冷静に自分の運命や相性を見つめ直す助けとなります。
相手との相性を判断したり、凶の可能性を見極めたりすることで、自分にとって最良の道を選ぶヒントが得られるでしょう。
もちろん、最終的な決断は自分自身の心が決めるべきものです。
しかし、方位術というツールを活用することで、自分を取り巻く運命の流れを理解し、納得のいく選択ができるかもしれません。
この記事で紹介した方法を参考に、じっくりと自分の未来を見つめ直してみてください。
方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
プロフィール