一つの占術をマスターしてからが最も大事

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一つの占術をマスターすると、その占術が絶対的に正しいと思い込みがちです。

実際に、占術が当てはまらない事例が現れても、その理由を深く考えることなく無視してしまう場合があります。
また、占術そのものに誤りがあるかもしれないと疑うことは、ほとんどありません。

しかし、占術はあくまで「技術」にすぎず、学問のように明確な正解や不正解が存在するわけではありません。
それは傾向を示すものであり、その傾向にも個人差があります。

占いは、厳密に数式で証明できるものではなく、多様な要素を考慮しながら柔軟に解釈する必要があります。

ここでは、一つの占術を習得した後、その占術の精度をどのように高めていくかについて、私の考えをお伝えします。

他の占術を広く浅く学ぶ

占術をより深く理解するためには、他の占術も幅広く学んでおくことが大切です。ここでの目的は二つあります。

マスターした占術の特色を知ること

他の占術を学ぶことで、既にマスターした占術の特徴が明確になります。
どのような強みや弱点があるのか、他の占術との比較を通じて理解が深まります。

例えば、紫微斗数しびとすうでは、占いたい事柄に関連する十二支の方位にある構成要素が決まっており、その要素を使って判断を完結させる自己完結型の占術です。

一方で、四柱推命しちゅうすいめいは、年月日時の「干支」からなる8文字が基本の要素です。しかし、この要素だけでは十分な情報が得られないため、干合や支合といった外部の概念を取り入れて判断するという特徴があります。

様々な概念や手法を知ること

一つの占術だけに依存せず、様々な占術の考え方や手法に触れることで、視野を広げることができます。

これにより、他の占術を組み合わせた新たなアプローチが可能になります。

例えば、九星気学きゅうせいきがくで方位の吉凶を判断するときに、奇門遁甲きもんとんこうの構成要素である八門はちもんも考慮するなどです。

事例を検証する

占術の精度を高めるためには、過去の事例をしっかりと検証することが不可欠です。ここでの目的は三つあります。

実践で活用できる知識を選別すること

占術の中には、理論だけで実践に活かせない部分もあります。実際に役立つ知識や手法を見極め、日常で使える占術の精度を向上させます。

実践で役立つ「概念や手法の組み合わせ」を見つけること

単体の概念や手法で対応しきれない場合、別の概念や手法を組み合わせることで、より効果的なアプローチができる場合があります。これを見つけることが重要です。

他の占術に応用できる概念や手法を探すこと

他の占術の概念や手法の中で、活かせるかものを調べることで、新しい視点や発見が生まれます。多角的に考えることで、独自の占術観が育まれます。

例外事例の探求

占術は万能ではありません。時には、どの占術にも当てはまらない「例外事例」が出てくることがあります。
これらの例外事例を無視せず、積極的に集めて分析することが重要です。

その目的は、例外事例を蓄積し、そこから共通の解決策を見つけることです。

例外の中に見える共通のパターンや解決策を見出すことができれば、それは一つの「奥秘」となり、占術の深みがさらに増すことでしょう。

まとめ

占術をマスターするだけでなく、その後も成長を続けるためには、他の占術を学び、事例を検証し、例外事例を追求する姿勢が必要です。

これにより、占術の精度が高まり、より信頼性のある占いを提供できるようになります。

盤珪
盤珪

方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
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