人生を思い通りに動かす「最強の羅針盤」
古代中国の軍師「諸葛亮孔明」も活用したと言われる伝説の秘術、それが奇門遁甲です。
- 「努力しているのに、なぜか結果が出ない」
- 「引っ越しを考えているが、方位の吉凶がサイトによって違いすぎる」
- 「人生の重要な決断を、絶対に失敗したくない」
このように悩んでいるなら、奇門遁甲はあなたにとって人生を思い通りに動かすための「最強の羅針盤」となるでしょう。
本記事では、奇門遁甲とは何か?から、「なぜ最強なのか」「本当に効果があるのか」「具体的にどう実践すれば良いのか」といった、一般の読者が抱く素朴な疑問や、実践上の詳細な疑問までを30のQ&A形式で徹底解説します。
流派による違いや、あなたの運気を最大限に高めるための活用法を、この記事で全てご理解いただけます。
- 奇門遁甲の「基本」に関する質問(6問)
- 「吉方位・凶方位」の判断と選び方に関する質問(3問)
- 「吉方取り」の実践方法に関する具体的な質問(12問)
- Q13.引っ越しと旅行では、どちらが効果が大きいですか?
- Q14.吉方位の「効果」は、いつから現れますか?
奇門遁甲の「基本」に関する質問(6問)
Q1.奇門遁甲って何ですか?
奇門遁甲とは、古代中国で誕生した伝統的な占術(術数)の一つです。
その最大の目的は、「いつ(時)」「どの方位(空間)」に「移動する」のが、最も吉で、望む結果を得られるかを詳細に判断することにあります。
このことから、方位術の最高峰と称されています。
⛩️ 奇門遁甲の歴史と現代における活用
起源:
もともとは、戦場で敵を打ち破り、勝利を収めるための軍略兵法(戦略兵法)として、時の為政者や軍師(諸葛亮孔明など)によって活用されてきました。
現代の活用:
今日では、その強力な効果から、個人の願望を叶えるための開運術として広く活用されています。具体的には、良縁、金運、事業発展、健康、移転、交渉など、人生の様々な局面で最善の「時」と「方位」を選ぶために用いられます。
Q2.なぜ奇門遁甲は「最強の開運術」と言われるのですか?
奇門遁甲が「最強の開運術」と称されるのは、その効果の高さと即効性に理由があります。
「動くこと」が開運の鍵であるという哲学
古代中国の哲学書である『易経(えききょう)』には、「吉凶悔吝は動に生ずる者なり」という言葉があります。
これは、「良い出来事も悪い出来事も、すべて人の行動(動くこと)によって生じる」という意味です。
奇門遁甲は、この「動くこと」がもたらす影響を、「いつ(時)」と「どの方位(空間)」という二つの要素を最適化し、人生に最も良い影響をもたらすことができる占術なのです。
即効性の秘密は「時盤(じばん)」の活用にあり
奇門遁甲が特に「即効性がある」と言われるのは、吉方位への移動やアクションのタイミングを非常に細かく、具体的に定められるからです。
奇門遁甲では、年盤、月盤、日盤に加えて、2時間ごとに吉凶を判断する「時盤」を主に活用します。
九星気学などの他の占術では日単位、月単位や年単位での効果が中心になるのに対し、時間単位でピンポイントの吉方位・吉時刻を選びます。
この極めて具体的なタイミング(時盤)で吉方位へ移動(行動)することにより、効果の発現が非常に早い、つまり即効性が期待できることが、最大の理由です。
Q3.奇門遁甲は本当に効果があるのですか?
はい、正しく使えば、奇門遁甲は実際に効果があります。
奇門遁甲は、単なるおまじないではなく、時間と空間のエネルギーを読み解き、利用する古代中国の兵法・術数です。
その効果は、個人の運勢向上だけでなく、歴史上の重要な局面でも確認されています。
「本当に効果がある」とされる最も説得力のある根拠は、その長い歴史と、戦の勝敗を分けたとされる歴史的事例です。
日本の事例(壬申の乱)
『日本書紀』には、大海人皇子(後の天武天皇)が戦勝のために用いたとされる具体的な移動の日時と方位の記録が残されています。
これは、大海人皇子が、吉方位を選んで行動し、最終的に大友皇子に勝利を収めた明確な実例です。
(参考記事)
📌壬申の乱|歴史を動かした最高の方位術「奇門遁甲」が日本の歴史にもたらした影響とは?
古代中国の事例
奇門遁甲は、もともと軍事目的で開発され、諸葛孔明や張良といった歴史上の名軍師たちが、戦局を有利に進めるために活用したと伝えられています。
Q4.奇門遁甲は九星気学や風水とどう違うのですか?
奇門遁甲は、軍事的な起源を持つ「時間と空間の戦術」であり、特に「吉凶の判断基準」と「効果の現れ方」において、他の術とは大きく異なります。
以下の比較表で、奇門遁甲・九星気学・風水の7つの主な違いを解説します。
| 比較 項目 | 奇門遁甲 | 九星気学 | 風水(理気) |
|---|---|---|---|
| 成立時期・起源 | 古代中国の軍事兵法(戦術)。戦での勝利のために開発された術 | 中国の思想をベースに、明治時代に日本で再編された方位術 | 古代中国の環境学・地理学。長期的な環境改善が目的 |
| 吉凶判断の基準 | 方位そのものの吉凶を判断。誰にとっても吉方位・凶方位が共通 | 個人の生年月日(本命星)と方位の相性で判断。人によって吉凶が異なる | 土地や建物の構造、配置、時期を元に、その場の吉凶を判断 |
| 主な目的 | 客観的な方位の吉凶を読み取り、特定の時間と方位のエネルギーを最大限に活用し、具体的な願望の達成と運気の向上を目指す | 個人の生年月日に基づく吉方位を利用し、吉のエネルギーを蓄積しながら、運勢全体の安定と向上を目指す | 土地や建物の環境(空間)を整えることで、そこに住む人々の長期的な運勢を安定・向上させる |
| 主な利用場面 | 引っ越し、旅行、散歩(短距離移動)など、「移動」による開運がメイン | 引っ越し、旅行という「移動」による開運がメイン | づくり、店舗設計、リフォーム、配置換えなど、「環境」の改善 |
| 方位区分 | 八方位(45°)で区切る流派が多い | 八方位(一部30°/60°)を用いる | 二十四方位で区切る流派が多い |
| 必要な情報 | 移動する時期と方位のみ | 移動する時期と方位に加えて、個人の生年月日 | 家の間取り、竣工時期(築年)および個人の生年月 |
| 活用上の注意点 | 流派が非常に多く、しかも流派による見解の相違が大きい。正確な知識を持つ真の使い手を見極めることが重要 | 日本独自の術であるため、他の術との併用で多角的に判断するのが望ましい | 流派による見解の相違が大きい。信頼できる占い師の多くの事例を確認すべき |
Q5.奇門遁甲にはどのような歴史や起源がありますか?
奇門遁甲は、中国で数千年前に生まれたとされる、「時」と「方位」の吉凶を読み解くことを目的とした占術・兵法です。
その起源は非常に古く、伝説と史実が混ざり合っています。
伝説上の起源:黄帝と九天玄女
奇門遁甲の起源として最も広く知られているのは、古代中国の伝説上の帝王である黄帝(こうてい)にまつわる物語です。
- 戦いからの誕生: 約5000年前、黄帝が蚩尤との戦いで苦戦していた際、天上の女神である九天玄女が降りてきて、この兵法と占術を授けたとされています。
- 初期の形: 当初は「奇門」という名前で、敵の奇襲や撤退のタイミング、有利な陣形などを判断するために使われる軍事(兵法)のための秘術でした。
- 遁甲: 黄帝はこれを用いて蚩尤を打ち破り、その後、この術が敵に知られないよう盤を簡略化し、仕組みを隠したことから、「遁甲(甲を隠す)」の名が加わり、「奇門遁甲」と呼ばれるようになったと言われています。
史実上の発展:軍師たちの活用
伝説の時代を経て、奇門遁甲は漢の時代から三国時代にかけて、兵法として体系化され、実際の戦術に広く活用されました。
- 三国時代の隆盛: 最も有名な活用例は、三国志の軍師たちです。特に、諸葛亮孔明が奇門遁甲を用いて、有名な赤壁の戦いで東南の風を呼び寄せた「風水術」として、その威力を発揮したと伝えられています。
- 文人の研究: その後、単なる戦術だけでなく、治世や国づくりの判断にも用いられるようになり、多くの文人や識者によって研究され、時代とともに理論が複雑化し、発展していきました。
日本への伝来
奇門遁甲は、飛鳥時代に暦や仏教とともに日本へ伝わりました。
- 飛鳥時代(伝来): 西暦602年、百済の僧である観勒(かんろく)が、暦法などとともに奇門遁甲の知識を日本にもたらしたと『日本書紀』に記されています。
- 平安時代(活用): 平安時代になると、奇門遁甲は陰陽道(おんみょうどう)の重要な技術の一つとして取り入れられました。これにより、都の建設や遷都、そして日常の吉凶方位の判断に活用され、朝廷や貴族の生活に深く関わるようになりました。
- 現代(開運術へ): 現代の日本では、この歴史的な解釈や流派を基盤としつつ、戦術的な利用から、個人の運気を高める「開運術」としての側面に特化して発展したものが主流となっています。
Q6.奇門遁甲の吉凶は、誰にでも同じように作用するのですか?
奇門遁甲の吉凶エネルギーは「方位そのもの」にあり、誰に対しても作用します。
奇門遁甲は、方位そのものが持つエネルギーの吉凶を客観的に判断する術です。
方位盤から導き出された「吉」や「凶」のエネルギーは、基本的にその場にいる人すべてに作用します。
🔍 なぜ「個人差がある」と言われるのか?
ただし、そのエネルギーの「受け取り方(影響の出方)」には個人差が生じます。
これは、その人自身の「現在の運勢(気の状態)」と方位のエネルギーが「同調するか、しないか」で影響の大きさが変わるためです。
1. 運勢が良いとき(最高の同調)
自分自身が「吉」の状態であり、方位も「吉」である場合。
吉のエネルギーがスムーズに同調し、最大限の恩恵を受け取れます。
2. 運勢が悪いとき(同調しにくい)
自分自身が「凶」の状態であるにもかかわらず、方位が「吉」である場合。自分の「凶」の気と方位の「吉」の気が反発し、エネルギーが十分に同調しません。効果が半減したり、期待した効果が得られない可能性があります。
🌟 まとめ: 高い効果を得るためには、自身の運勢が良いときに吉方位へ行動を起こすことが鍵となります。
(参考情報)
現在、ご自身の運勢が良い時期か悪い時期かを判断する方法は複数ありますが、盤珪流奇門遁甲では、「命宮」という概念を用いて、運勢のバイオリズムを詳細に判断します。
自分の運気がどの状態にあるか(吉方位のエネルギーを最大限に受け取れる時期か)を知りたい方は、以下の記事をご覧ください。
📌運勢のバイオリズムを読み解く!九星気学「命宮」で運気の良い時期・悪い時期を判断する方法
「吉方位・凶方位」の判断と選び方に関する質問(3問)
Q7.奇門遁甲の「吉方位」はどうやって決まるのですか?
奇門遁甲における「吉方位」の判断は、主に使用する方位盤の種類と流派ごとの判断基準によって決まります。
使用する「方位盤」の選択
奇門遁甲で用いられる方位盤には、年盤、月盤、日盤、時盤の4種類があります。
どの盤を重視するかは、利用目的(引っ越し、旅行、開運行動など)や奇門遁甲の流派によって異なります。
例えば、長期的な影響を見る引っ越しの場合でも、「年盤・月盤を重視する流派」と「時盤を重視する流派」のように、判断に用いる盤が流派によって分かれることがあります。
方位盤の「構成要素」に基づく判断
使用する方位盤が決まると、その盤の上に配置されている様々な構成要素やその組み合わせなどを基に、特定の方位の吉凶を判断します。
方位盤の構成要素には、以下のものがあります。
- 八門:休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門、開門
- 八神:直符、螣蛇、太陰、六合、勾陳、朱雀、九地、九天
- 九星:天蓬、天苪、天冲、天輔、天禽、天心、天柱、天任、天英
- 九宮:一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫
- 十干:三奇(乙、丙、丁)、六儀(戊、己、庚、辛、壬、癸)
※甲は十二支にとって、六儀のいずれかに変換される(隠れる)
これらの要素の組み合わせや配置を細かく読み解き、どの方位が吉であるか(吉方位)、凶であるか(凶方位)を導き出します。
その際、天盤(十干)、地盤(十干)、人盤(八門)、神盤(八神)と呼んで、これらの要素を重視する流派もあります。
また、奇門遁甲の流派の中には、方位や十二支、これらの要素(天盤、地盤、八門など)の情報を基に、「易経」で使われる六十四卦へと変換し、その卦が持つ意味合いで最終的な吉凶を判断する手法があります。
この「易卦を用いる手法」こそが、盤珪流奇門遁甲の吉凶判断の核となる方法です。
流派による「判断基準」の違いが最大の悩みどころ
奇門遁甲が難解で利用者を悩ませる最大の原因は、流派ごとに吉凶の判断基準が大きく異なるという点です。
ある流派では「大吉方位」と判断された方位が、別の流派では「大凶方位」と判断されるケースが実際に存在します。
💡効果を実感するための流派選びのポイント
このように判断が分かれるため、奇門遁甲を効果的に利用するには、どの流派を選ぶかが極めて重要になります。
以下の3つの基準を満たす流派を選び、実際に効果を実感できるか確認することが成功の鍵です。
- 確かな検証実績: 長年の実践研究を重ね、確かな事例検証に基づいた判断ができること。
- 理論の信頼性: 根拠となる理論が体系的で信頼できること。
- 個人の実感: 実際に吉方取りを試してみて、ご自身が「本当に効果を実感できた」流派であること。
【結論】
まずは確かな理論と検証実績を持つ流派を選び、実際に吉方取りを試してみることが大切です。
そして、ご自身の経験を通して「効果があった」と確信できた流派を使い続けることが、奇門遁甲を最大限に活用する最も重要なポイントとなります。
Q8.吉方位にはどんな種類がありますか?【代表的な判断基準を解説】
奇門遁甲における吉方位(きっぽうい)の判断基準は、流派によって多岐にわたります。ここでは、一般的に用いられる代表的な3つの判断方法を分かりやすくご紹介します。
構成要素の合計点を重視する判断(点数法)
この方法は、方位盤に配置される各構成要素(八門、九星、十干など)を「吉」と「凶」に区分し、それぞれに点数を割り振って合計することで吉凶を判断します。
- 仕組み:
方位盤のすべての構成要素の点数を合計し、その合計点を基に吉方位を決定します。 - 判断基準:
一般的に、100点満点中60点〜70点以上を獲得した方位を「吉方位」と判断します。点数が高いほど、より強力な吉方位と見なされます。
特定の構成要素の組合せを重視する判断(吉格法)
この方法は、複数の構成要素が特定の形で組み合わさることで発生する「吉格」の有無を判断基準とします。特定の「吉格」が出現した方位は、非常に強力な吉方位とされます。
吉格の例:
- 🐉 青竜返首:
天盤に戊、地盤に丙、そして八門が生門・開門・休門のいずれかである組合せ。
大きな利益や発展をもたらすとされます。 - ✨ 天遁:
天盤に丙、地盤に丁、人盤(じんばん)に生門がある組合せ。
物事の成功や順調な展開を意味します。
易卦の吉凶を重視する判断(六十四卦法)
この方法は、方位盤の構成要素や方位、十二支などの情報を基に、「易経」で用いられる六十四卦に変換し、その卦が持つ意味合いで吉凶を判断します。
代表的な吉方位となる易卦の例:
- 🔥 火天大有:
大きな収穫や順調な発展、万事が豊かになることを意味する吉卦。 - ⛰️ 沢山咸:
心の通い合いや和合、恋愛や結婚の成就などを意味する吉卦。
Q9.「大凶方位」とは具体的にどんな方位ですか?【避けるべき方位の具体例】
奇門遁甲でいう「大凶方位」とは、その方位へ向かうことや、その方位で行動することにより、災難やトラブル、損失を招く可能性が高いと判断される方位のことです。
吉方位の判断と同様に、主に「点数法」「凶格法」「易卦法」の3つの方法で判断されます。
構成要素の合計点による判断(点数法)
吉凶を点数で評価する点数法では、合計点が低いほど、その方位は「凶」であると判断されます。
- 凶方位の基準:
一般的に、合計点が60点未満の方位は「凶方位」と判断されます。 - 大凶方位の定義:
合計点が極端に低い(例えば30点以下など)方位は、より強力な凶方位、すなわち「大凶方位」として特に避けるべきとされます。
特定の構成要素の組合せによる判断(凶格法)
この判断方法では、方位盤の構成要素が悪い形で組み合わさることで発生する「凶格」の有無が重視されます。
特定の「凶格」が出現した方位は、「大凶方位」として特に警戒されます。
代表的な凶格の例:
- 🐅 白虎干格:
天盤に庚、地盤に辛がある組合せ。
争い、怪我、病気、諸事における災いをもたらすとされ、特に危険な凶格です。 - ⚔️ 六儀撃刑:
特定の方位(宮)に特定の十干が配置される組合せ。
例えば、震宮に戊、坤宮に己などがはいる方位。
この凶格がある方位へ行くと、他人からの被害や予期せぬトラブルを受けやすいとされます。
易卦の吉凶による判断(六十四卦法)
方位盤の情報から導かれる六十四卦のうち、困難や停滞を示す「凶卦」が出た方位は、凶方位として判断されます。
代表的な凶方位となる易卦の例:
- 💧 沢水困:
困難、窮乏、行き詰まりを意味する卦。
この方位へ行くと、努力が報われず、物事が停滞しやすいとされます。 - 🏔️ 水山蹇:
進退両難、苦難、障害を意味する卦。
この方位へ行くと、前進が妨げられ、トラブルに巻き込まれやすいとされます。
「吉方取り」の実践方法に関する具体的な質問(12問)
Q10.吉方取りで、家から何キロ以上移動する必要がありますか?
最低50km以上の移動が目安とされています。
吉方位の明確な効果を得るためには、日常の行動範囲を大きく超えた移動が必要です。
この「非日常の距離」を移動することで、移動による方位のエネルギーのスイッチが確実にONに入り、開運効果が発生すると考えられています。
Q11.目的地にはどれくらい滞在すれば効果が出ますか?
理論上では、最低2〜4時間以上の滞在になりますが、実例では8時間以上がより効果的です。
吉方位のエネルギーを十分に吸収(チャージ)するためには、目的地での滞在時間も重要な要素です。
流派によって最低時間の見解は分かれますが、4時間以上を推奨する説や、より効果を高めるために8時間以上の滞在が良いとする説が有力です。
Q12.「吉方位」は距離が遠いほど効果が大きいですか?
一概に「遠いほど効果が大きい」とは言えません。一定の距離(約100km)を超えれば、効果の差はほとんどなくなります。
吉方取りの効果は、移動距離と滞在時間(または期間)の組み合わせによって決まります。
引っ越しの場合(長期)
引っ越しは滞在期間が非常に長いため、運動量(=距離 × 時間)が極めて大きくなります。このため、距離が多少違っても効果の差はほとんど出ません。
重要なのは吉方位であることです。
旅行の場合(短期):
旅行や日帰り散歩のように滞在時間が短い場合は、距離が効果の程度に影響を与えます。
ただし、約100km以上移動すれば、それ以上の距離の差による効果の差は、一般的に無視できる程度だと考えられています。
Q13.引っ越しと旅行では、どちらが効果が大きいですか?
「引っ越し」は、「旅行」よりもはるかに圧倒的に効果が大きいです。
これは、術で用いる方位盤のスケールが根本的に異なるためです。
| 項目 | 引っ越し | 旅行 |
|---|---|---|
| 使用する方位盤 | 年盤、月盤 (長期間のエネルギー) | 日盤、時盤 (短期的なエネルギー) |
| イメージ | 地球の公転が生み出す、巨大で持続的な力 | 地球の自転が生み出す、短期間で瞬間的な力 |
| 効果の持続性 | 10年間程度にわたって運勢に作用する | 数日〜数ヶ月で効果が減衰する |
私たちの人生や大きな願望を叶えるためには、方位盤のスケールが最も大きい引っ越しが、最も強力で効果的な開運方法であると言えます。
Q14.吉方位の「効果」は、いつから現れますか?
効果が現れる時期は、移動内容によって異なります。
吉方位のエネルギーの作用は、移動内容によって決まる方位盤のスケールに比例するためです。
旅行・散歩(日盤・時盤)
数日後から効果が現れるケースが多いですが、意欲や元気が出るなど、比較的無形的な効果の場合が多いです。
引っ越し(年盤・月盤)
作用するエネルギーが大きいため、運勢全体に影響が出始めるのは数年先からとなります。
この効果は長期的に持続し、願望が叶いやすいです。
(参考記事)
📌【盤珪流奇門遁甲が解明】引越しの吉方位効果はいつ現れる?運気変化の法則と実例
Q15.吉方取りの目的地は温泉や神社でなくても良いですか?
はい、神社や仏閣など特定の場所でなくても効果はあります。
奇門遁甲の方位術は元々兵術として発展したものであり、「特定の場所に布陣する敵を攻める」といった制約はありません。
そのため、目的地はカフェ、公園、商業施設など、どこでも大丈夫です。重要なのは「方位」と「時間」であり、「場所」は二次的な要素です。
Q16.吉方取りで目的地に着いたら何をすれば良いですか?
目的地での行動は、吉作用(開運効果)に直接的な影響を及ぼすことはないと考えられています。
目的地で食事をしたり、休憩したり、散策したりと、自由に過ごして問題ありません。
⚠️ 特に注意が必要な行動
船に乗るなど、水上での移動を伴う行動は、実例上、その方位の作用を強く受ける可能性があるため、特に注意が必要です。
Q17.吉方取りは、どのくらいの頻度で行うのが理想ですか?
実践経験上、1~2ヶ月に1回程度が効果的です。
頻繁に遠出しない「静(せい)」の状態の方が、たまに行う遠出という「動(どう)」の作用(エネルギー)を体が感知しやすいためと考えられます。
月に1回程度、定期的に行うことで、吉作用を効率的に得ることができます。
Q18.出発時間と到着時間、より重要なのはどちらですか?
吉方位かどうかは「出発時間」で判断し、到着時間は関係ありません。
奇門遁甲の作用は、家を出発した瞬間に発生する方位のエネルギーによって決まります。移動中のトラブル事例の検証などからも、出発時間を基準に判断するのが正しいです。
Q19.途中で休憩のためにカフェなどに寄るのはOKですか?
「吉時間(2時間単位)」の間は、休憩をせずに移動し続けてください。
吉方取りの作用を確実にするためには、吉時間(出発から2時間)の間に休憩などで「動き」を止めてしまうと、吉時間の出発のスイッチが入らない可能性があるためです。
できるだけ途中で立ち止まらず、家から離れることを優先してください。
Q20.吉方取りに電車や車などの移動手段は影響しますか?
はい、移動手段によっては「出発時間」の基準が変わるため影響します。
特に高速移動手段を利用する場合に注意が必要です。
| 移動手段 | 出発時間の判断基準 |
|---|---|
| 車・在来線 | 自宅を出発した時間 |
| 新幹線・飛行機 | 発車・離陸した時間 |
Q21.海外への旅行も奇門遁甲の対象になりますか?
はい、海外旅行も奇門遁甲の吉方取りの対象になります。
海外旅行は、移動距離が長く、宿泊先も複数になるため、通常は「日盤」を基準に判断されます。
海外旅行の吉方取りについては、より詳細な方位判断や注意点があるため、専門の記事を参照することをおすすめします。
(参考記事)
📌【盤珪流奇門遁甲】海外吉方位旅行の極意:国内とは異なる方位判断と注意点
応用編とその他の疑問に関する質問(9問)
Q22.仕事や商談でも奇門遁甲を応用できますか?
はい、ビジネスの成功率を上げるための強力な戦術として応用可能です。
重要な商談、契約、プレゼンテーションなどの日程に合わせて、奇門遁甲を活用することで、「勝利の気」を取り込むことができます。
💡最も効果的な応用方法
成果を上げやすくするためには、商談日の数日前に、ご自宅を基準とした相手の所在地の方位へ吉方取りを行うのが最も効果的です。事前に吉のエネルギーを採っておくことで、商談当日の運気や交渉力を高める準備ができます。
Q23.奇門遁甲で、結婚や恋愛運も上げられますか?
はい、奇門遁甲は良縁を引き寄せ、恋愛運・結婚運を向上させるために非常に有効です。
新たな良縁を求める場合
方位作用が最も強く、運命的な変化をもたらす引っ越しが、最も効果的な方法です。
具体的には、恋愛に関わる方位が吉方位となるタイミングや、恋愛運を上げる星が入る吉方位を狙って引っ越しを実行します。
特定の相手との関係を進めたい場合
すでに結婚したい彼氏・彼女がいる場合は、相手の自宅がある方位に恋愛運を上げる星が入るタイミングを狙って吉方取り(旅行・散歩など)をする方法がおすすめです。
これにより、二人の関係が進展しやすいエネルギーを引き寄せられます。
Q24.吉方取りをしても全く効果がなかったのはなぜですか?
効果がなかった最大の原因は、「偽術」の可能性が最も高いです。
奇門遁甲は奥深い術であるため、残念ながら真の理論を継承していない流派や方法論が少なくありません。
💡対処法:
もし効果が得られなかった場合は、その流派の理論が不正確であった可能性があります。
次回以降、別の流派や専門家の方法で吉方取りを試し、実際に効果が得られる手法を見つけることをおすすめします。
Q25.奇門遁甲の吉方位を自分で調べるのは難しいですか?
占術書やアプリで調べるのは可能ですが、その流派の「真偽」の判断が困難です。
奇門遁甲の真の奥義は秘伝とされており、一般に公開されている情報だけでは、その流派が「本当に効果のある真術」であるかを判断することは非常に難しいのが現状です
💡確実な方法:
長年の実践研究を重ね、確かな事例検証に基づいた判断ができる専門家に鑑定を依頼するのが最も確実です。
💡 盤珪流奇門遁甲は、ウィキペディアなどで一般に入手できる600以上の実際の事故や事件の事例(飛行機事故など)を検証することを通じて、その吉凶を正しく判定できる手法を確立しています。
詳しい説明は次の記事をご覧ください。
📌盤珪流奇門遁甲とは
Q26.流派によって奇門遁甲の解釈や吉凶は変わりますか?
はい、奇門遁甲は流派によって解釈や吉凶判断の基準が大きく変わり、判断が真逆になることも珍しくありません。
奇門遁甲は、兵術として活用されてきた長い歴史の中で、多くの流派が生まれました。その違いは非常に大きく、「一人一派」と言われるほど、根本的な理論や判断要素が異なっているケースが多々あります。
主な相違点:
- 吉凶判断基準(九星、八門などの要素の扱い方)
- 方位の区切り方(8方位、24方位など)
- 盤の立て方(時間や日付の計算方法)
このため、ある流派では「大吉方位」と出たのに、別の流派では「大凶方位」といった真逆の判断結果になることも少なくありません。
したがって、どの流派を選ぶかが極めて重要になります。
Q27.奇門遁甲は「ビジネス上の意思決定」にどう活用できますか?
はい、奇門遁甲は、特に重大な決断や勝負をかける場面での意思決定に有効活用できます。
成功するかどうか迷うような難しいビジネス上の決断を迫られた際、判断を誤らないために「吉方取り」の活用をおすすめします。
💡活用プロセス
- 吉方取りで運気を高める:
重要な意思決定を行う前に、奇門遁甲で算出した吉方位へ移動(吉方取り)します。 - 自己状態を「吉」にする:
吉方位のエネルギーを取り込むことで、あなた自身の状態が一時的に「吉」に整えられ、正しい判断や有利な状況を引き寄せやすくなります。 - 直感とヒントを得る:
運気が高まった状態では、勘が鋭くなり、ご自身の直感やひらめきが正しい方向を示すようになります。
また、「天に口なし、人を以て言わしむ(天の意志は、人を通して伝えられる)」という言葉のように、重要な情報やヒントを周囲の人物や出来事から得られるようになり、結果として最適な決断を下すことが可能になります。
このように、奇門遁甲は意思決定の「答え」を出すのではなく、あなたが最適な「答え」を見つけられるよう、自身と周囲の環境を整えるために活用できるのです。
Q28.奇門遁甲の「時の作用(時間)」とは何ですか?【方位以外の活用法】
奇門遁甲は、方位を活用する「移転・旅行(吉方取り)」だけでなく、「時間」を読み解く「卜占」という応用的な活用法があります。
卜占とは、特定の出来事が起こった(あるいは質問をした)その瞬間の時間を盤に落とし込み、未来の状況や吉凶を予測する占いです。
「時の作用」が示すもの: 時盤に現れた「時の作用」を読み解くことで、その出来事が持つ背景、潜在的な方向性、そして最終的な結果を多角的に示してくれます。
具体的な活用例:
例えば、「お見合いを受けるべきか」「投資の話に乗るべきか」など、判断に迷う疑問が生じた場合、その疑問を持った(または話を聞いた)時間を基準にして奇門遁甲で占います。
卜占の結果、その時の盤が示す「吉」の方向性に従って行動することで、物事がスムーズに進み、良い結果になるように道が拓けるという活用ができます。
このように、「時の作用」の読み解きは、方位の移動が難しい時でも、具体的な行動を起こす前の是非を判断するための強力なツールとなります。
Q29.奇門遁甲の盤の「八門」とは何ですか?【意味と吉凶】
奇門遁甲の盤(チャート)は、「時」と「方位」の吉凶を判断するための要素で構成されています。
その中でも、方位に配される最も重要な要素の一つが八門です。
八門とは、私たち人間が行動を起こす際の「状況」や「結果」、あるいは「テーマ」を象徴する8つの星(概念)です。
吉凶が非常にわかりやすく示されているため、吉方位を選ぶ際の最も重要な判断基準の一つとされています。
八門の種類と意味・吉凶
八門は、一般的に吉門(吉意の強い門)、平門(吉凶が半々の門)、凶門(凶意の強い門)の3種類に分類されます。
| 門の名称 | 吉凶の分類 | 象徴する意味 |
|---|---|---|
| 開門 | 大吉門 | 開拓、出発、新しい事業、営業、求職。最も万能な吉門 |
| 休門 | 大吉門 | 休息、安らぎ、結婚、定住、交渉、レジャー |
| 生門 | 大吉門 | 生育、増殖、金銭、財産、投資、健康。特に金運に強い。 |
| 傷門 | 凶門 | 傷害、争い、狩猟、捕獲、乗り物、競争。軍事やスポーツには吉 |
| 杜門 | 平門/小吉門 | 隠遁、閉鎖、技術開発、守り、秘密の計画。他との関わりを避けたい時に良い |
| 景門 | 平門/小凶門 | 景色、文書、広報、情報伝達、知恵。火災や訴訟の象意もあるため注意 |
| 死門 | 大凶門 | 死亡、終わり、停止、埋葬、不動産取引、宗教 |
| 驚門 | 凶門 | 驚き、訴訟、争い、喧嘩、不安、口論。交渉や弁論には一応吉 |
※八門の吉凶の分類は、三吉門(開門、休門、生門)以外、流派によって異なることがあります。
八門の活用法(吉方位選びの基本)
八門は「人盤」と言われ、吉方位を選ぶ際には、それを最も重視する流派は多いです。
具体的な活用方法は、まずその方位の八門を確認します。
目的に合った門を選ぶ
旅行や移転など、すべてにおいて開運効果を期待したい場合は、「開門」「休門」「生門」の三大吉門が配されている方位を選びます。
専門的な目的に応じた門を選ぶ
- 金運アップを重視したい場合は「生門」
- 休息や交渉を重視したい場合は「休門」。
- 技術的な進展や秘密の計画を進めたい場合は、吉凶が半々の「杜門」を選ぶこともあります。
凶門は避ける
特に「死門」と「驚門」が配されている方位は、一般的に災難やトラブルを招きやすいため、特別な目的がない限り、吉方取りの対象から外すべきというのが一般的です。
八門は、奇門遁甲の盤を構成する要素の中でも、方位の吉凶と、そこから得られる具体的な運気や効果を教えてくれる非常に実用的な判断基準です。
Q30.奇門遁甲の盤の「八神」とは何ですか?【意味と吉凶】
八神は、奇門遁甲盤において天の神仏や霊的な事象、運気の勢いなどを示す要素で、神盤とも呼ばれます。
奇門遁甲盤の構成要素の三盤(天盤、地盤、人盤)に、この八神を加えて四盤と呼ぶ流派もあり、特に「飛盤」系の流派で重要視されます。
八神の種類と意味
八神は、以下の8つの神・勢力で構成されています。それぞれの方位には必ずどれか一つの神が配置され、その方位の吉凶を補強したり、特別な事象を象徴したりします。
| 神名 | 吉凶の分類 | 象徴する意味 |
|---|---|---|
| 直符 | 大吉 | 統率者、指導者、最高権威。頭領、総大将を象徴 |
| 騰蛇 | 小凶〜凶 | 執着、疑い、変化、怪しい事、長引く事 |
| 太陰 | 大吉 | 隠密、秘密、助力者、計画、相談、静かさ。女性の助力 |
| 六合 | 中吉 | 協調、調和、縁談、契約、仲介、隠れ場所、和合 |
| 勾陳 | 小凶〜凶 | 争い、訴訟、遅延、妨害、頑固。または土木工事 |
| 朱雀 | 小凶 | 文書、口舌、訴訟、情報、通信。別名「白虎」 |
| 九地 | 中吉 | 安定、長久、不動、蓄積、大地。動きが緩やかになる |
| 九天 | 大吉 | 積極性、発展、遠方、高所、動き、迅速 |
※吉凶の分類は、九地を「凶」とする流派があります。
吉凶判断での役割
八神は、主に事象の性質や背景を判断する際に使用されます。
直符・太陰・六合・九地・九天:
これらは基本的に吉神とされ、移動や行動に幸運、助力、安定、発展といった良い影響をもたらします。
騰蛇・勾陳・朱雀(白虎):
これらは凶神とされ、トラブル、遅延、口論、争い、不安といった注意すべき事象を示します。
方位の吉凶を最終的に判断するには、八門・九星・天盤・地盤など、盤全体の要素を総合的に確認する必要があります。八神は、その方位の運気の「質」を具体的に示してくれる重要な手がかりとなります。
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