奇門遁甲とは
奇門遁甲は、中国起源の占術で、「方位」と「時間」に関わる事柄の吉凶を判断する占術です。元々は為政者や軍師が兵術として活用していました。
現代では、方位判断だけではなく、卜占判断にも使われています。
奇門遁甲は、元々兵術として活用されてきたため、数多くの流派が存在し、吉凶判断などコアな部分は奥秘となっています。
方位術に関して、市販されている書籍(中国本を含む)や図書館にある書籍の中には、過去の大事故や実践経験例を正しく吉凶判断できるものは一冊もありませんでした。
これは、一般に吉方位と判断されているものが、必ずしも「真の吉方位」ではないことを示しています。
「真の吉方位」を判断できる方位術の根拠は、実例の吉凶を正しく判断できるかどうかにかかっています。この点を忘れてはなりません。
盤珪流奇門遁甲とは
盤珪流奇門遁甲とは、長年の実践研究と実例検証を通じて自得した奇門遁甲のことを指します。
この占術は、既存の概念、理論、手法に基づいていますが、その組み合わせ等が他の奇門遁甲と異なっています。
そのため、他のと区別するため、「盤珪流」と冠しています。
なお、私の知る限り、同様の手法と使う術者が過去に一人いましたが、詳細は公開されていませんでした。
占術研究の基本スタンス
易の活用
易は
「最少数の言語体系※」
であり、また
「MECE(モレなく、ダブりなく)を充足する唯一の言語体系」
であるため
易を活用します。
事象や吉凶判断をするのが最良だからです。
※陰陽を2種類の線(陽爻と陰爻)で表し、立体の世界をタテ、ヨコ、高さの3本の線で表すとすると
八本の線が必要になるが、これが「八卦」である。
事象を説明するには、静と動、つまり主語と述語の二つが必要であり
これが八卦を重ねた「六十四卦」である。
複数視点のアプローチ
吉凶判断を予測する場合、2つまたは3つの視点が必要
自動車の衝突事故を考えてみましょう。
X :自分の運転ミスで対向車線にはみ出す
Y :対向車の運転手が偶然レーシングドライバーで、上手く避けてくれれば、事故にならない
Z: レーシングドライバーであっても、路面が濡れていたり、霧がかかっていれば事故になる
このことを考えると、次のようなことが言えます。
X:自分だけの要因で事故になるかどうかは決まらない。
Y:相手を考慮すると、大半の事故を説明できる
Z:状況を考慮すれば、すべての事故を説明できる
実例検証方法
盤珪流奇門遁甲は600以上の実例検証の裏付けがあります。
実例検証方法については、次の参考記事をご覧ください。
盤珪流奇門遁甲の主な特徴
- 吉凶については、無筮立卦で、「天」「地」「人」の3つの易卦(六十四卦)を出して総合的に判断する。
「天」は、移動中や移動先での事故・事故など凶や自然を見るのに適す。
「地」は、人と地域・環境との関係を見るのに適す。
「人」は、恋愛、協力など人と人との関係を見るのに適す。
※「天」と「人」の易卦は奥秘で、同じような手法を用いる占い師は過去1人しかいません。 - 「初めて見る、初めて会う、初めて聞くとき」を占時として最重視する。
- 年盤、月盤、日盤、時盤の四盤のうち、どの盤を用いるかは目的や動き方によって決まる。
旅行は日盤または時盤、転居などは年盤または月盤を用いる。
必要なデータが判明している大事故に関して、盤珪流奇門遁甲で検証、吉凶を的確に説明できることを確認しております。検証した主な大事故を以下列挙します。
まとめ
- 盤珪流奇門遁甲は、600件以上の実例検証を基にした独自の易系方位術です。
- 一般に公開されている方位術の吉凶判断とは大きく異なり、他の方位術が凶方位とする場合でも、盤珪流では吉方位と判断することがあり、逆の場合もあります。
- 現時点では、この方法を使っている方位鑑定士は他にいません。