方位術「奇門遁甲」を使って過去の事件や事故を検証するシリーズです。奇門遁甲には多くの流派がありますが、検証に用いるのは「40年の実践研究と実例検証に基づき独自に体系化した易系奇門遁甲(盤珪流奇門遁甲)です。今回は1878年に発生した「紀尾井坂の変」を取り上げます。
検証する事象
1878年5月14日午前8時ごろ、大久保内務卿は麹町区三年町裏霞が関の自邸を出発…
午前8時30分ごろに紀尾井町清水谷(現在の参議院清水谷議員宿舎前)において暗殺犯6名が大久保内務卿の乗る馬車を襲撃(ウィキペディアより引用)
1878年5月14日 辰刻(午前7時~9時) 北西の出発で判断します。
検証に用いる盤珪流奇門遁甲について
盤珪流奇門遁甲は、数多くの流派のやり方を参考に、40年の実践研究と実例検証に基づき、独自に体系化した易系奇門遁甲です。
盤珪流奇門遁甲の最大の特徴は、易の六十四卦を無筮立卦(むぜいりっか)で3通り出して、それらを総合的に判断することです。
六十四卦は「天」「地」「人」の3通りを出します。
「天」の六十四卦は、事故や事件などの凶や自然を判断するのに適しています。
「地」の六十四卦は、人と地域・環境との関係を判断するのに適しています。
「人」の六十四卦は、恋愛、協力など人と人との関係を判断するのに適しています。
占事によって重視するウェイトが変わります。
例えば、転居は「天地人」を総合的に判断しますが、着工は「天地」を、個人は「地人」を重視します。事件・事故を検証する場合は「天」を重視します。
検証結果
旅行や出勤など外出の移動途中に不慮の事故に遭う場合、凶方位への移動はトリッガーであって、根本的な要因は、過去10年以内の「凶方位への転居・新築・増改築」と考えています。
大久保内務卿の場合、岩倉使節団として1871年12月23日に出国し1873年9月13日に欧州から帰国しています。この転居が大きく影響したと考えます。
転居は「居付き方」で方位が決まりますが、大久保内務卿の帰国後の居付き方は不明ではっきり断定できませんが、仮に「帰国後、2ヶ月間外泊せずに1873年9月の月方位のスイッチが入った」または「帰国後、毎月1回以上外泊して1873年の年方位のスイッチが入った」と仮定すると、どちらもみても次の通り凶方位でした。
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基本的に「天地人」すべてが△以上の吉方位を紹介しているので吉方位効果を実感しやすいと思いますので参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール