方位術「奇門遁甲」を使って過去の事件や事故を検証するシリーズです。奇門遁甲には多くの流派がありますが、検証に用いるのは「40年の実践研究と実例検証に基づき独自に体系化した易系奇門遁甲(盤珪流奇門遁甲)です。今回は1860年に発生した「桜田門外の変」を取り上げます。
検証する事象
1860年3月3日(3月24日)午前9時、藩邸(現ホテルニューオータニ一帯)を出て江戸城に向かう…
供廻りの60余名の行列が桜田門外の杵築藩邸の門前を通り過ぎようとしていた時、水戸脱藩浪士17名と薩摩藩士の計18名による襲撃を受けた(ウィキペディアより引用)
1860年3月24日 巳刻(午前9時~11時) 東の出発で判断します。
検証に用いる盤珪流奇門遁甲について
盤珪流奇門遁甲は、数多くの流派のやり方を参考に、40年の実践研究と実例検証に基づき、独自に体系化した易系奇門遁甲です。
盤珪流奇門遁甲の最大の特徴は、易の六十四卦を無筮立卦(むぜいりっか)で3通り出して、それらを総合的に判断することです。
六十四卦は「天」「地」「人」の3通りを出します。
「天」の六十四卦は、事故や事件などの凶や自然を判断するのに適しています。
「地」の六十四卦は、人と地域・環境との関係を判断するのに適しています。
「人」の六十四卦は、恋愛、協力など人と人との関係を判断するのに適しています。
占事によって重視するウェイトが変わります。
例えば、転居は「天地人」を総合的に判断しますが、着工は「天地」を、個人は「地人」を重視します。事件・事故を検証する場合は「天」を重視します。
検証結果
旅行や出勤など外出の移動途中に事故に遭う場合、凶方位への移動はトリッガーであって、根本的な要因は、過去10年以内の「凶方位への転居・新築・増改築」と考えています。
逆に言えば、吉方位で転居等をしていれば、凶方位の移動であっても致命的な凶を受けないと実践経験上言うことができます。
【私の実践経験データ】
吉方位転居後の10年間、100km以上の出張回数300回(内訳:国内出張が284回うち215回が宿泊、海外出張が16回)ありました。
出張のため吉方位の日時を選ぶことは一切できなかったですが、結果は、事件・事故、怪我、病気などは一切ありませんでした。
井伊直弼の場合、『1846年、第15代藩主・井伊直亮(直中三男)の養嗣子となっていた直元(直中十一男)が死去したため、江戸に召喚された』とありますので、この彦根から江戸への転居の方位作用を影響しているとみます。
直元死去は1846年2月8日です。準備を勘案すればおそらく3月から江戸に居付いたと推測しますが、3月の方位は大凶です。なお、1846年2月の月方位、年方位ともにあまり良くありません。
Twitter(https://twitter.com/@noguchibankei)を始めましたが、そこで週末のおススメの吉方位(宿泊旅行)を配信しています。
基本的に「天地人」すべてが△以上の吉方位を紹介しているので吉方位効果を実感しやすいと思いますので参考にしてください。
最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール