転居や旅行の方位効果には、定位効果と廻座効果があり、それぞれについて解説します。
定位効果
(1)定位効果とは
八方位にはそれぞれ定位置(定位)の象意があります。
その象意に基づく効果を定位効果と定義します。
(2)定位効果の事象
八方位はそれぞれ、先天図および後天図二つの定位の九宮(一白、二黒…九紫)があります。
南 | 東南 | 東 | 北東 | 南西 | 西 | 北西 | 北 | |
先天図 | 六白 | 七赤 | 九紫 | 三碧 | 四緑 | 一白 | 八白 | 二黒 |
後天図 | 九紫 | 四緑 | 三碧 | 八白 | 二黒 | 七赤 | 六白 | 一白 |
九宮の主な象意は下表の通りです。
一白 | 二黒 | 三碧 | 四緑 | 五黄 | 六白 | 七赤 | 八白 | 九紫 |
悩む、陥る、苦労、問題解決、中男、血液 | 働く、順う、職業、土地、妻、母、陰部、腎臓 | 進む、驚く、怒る、音、長男、歌手、左足 | 入る、整う、恋愛、取引、長女、医者、胃腸 | 腐敗、破壊 | 統べる、政治、金銭、父、夫、頭 | 悦ぶ、出る、金銭、食、少女、口、肺 | 止る、変化、不動産、工業、青年、内臓、右足 | 離合、顕れる、文書、作家、画家、目、心臓 |
廻座効果
(1)廻座効果とは
奇門遁甲の構成要素は、天盤干(以下『天干』)、地盤干(以下『地干』)、八門、八神、九星、九宮の6つあり、各方位に配置(廻座)されます。
転居・旅行先の方位に廻座する構成要素の象意に基づく効果を廻座効果と定義します。
【奇門遁甲の構成要素】
天干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)
地干(甲、乙、丙、丁、戊、己、庚、辛、壬、癸)
八門
(休門、生門、傷門、杜門、景門、死門、驚門、開門)
八神(直符、螣蛇、太陰、六合、勾陳、朱雀、九地、九天)
九星(天蓬、天苪、天冲、天輔、天禽、天心、天柱、天任、天英)
九宮(一白、二黒、三碧、四緑、五黄、六白、七赤、八白、九紫)
(2)構成要素の象意
構成要素の代表的な象意は次の通りです。
①干
乙 | 丙 | 丁 | 戊 | 己 | 庚 | 辛 | 壬 | 癸 |
妻 | 指導者 | 文書 | 商売 | 芸能 | 夫 | 宗教 | 勇敢 | 淫蕩 |
②八門
休門 | 生門 | 傷門 | 杜門 | 景門 | 死門 | 驚門 | 開門 |
安定 | 活動 | 事故 | 停滞 | 文書 | 停止 | 突発 | 営業 |
③八神
直符 | 螣蛇 | 太陰 | 六合 | 勾陳 | 朱雀 | 九地 | 九天 |
権威 | 詐欺 | 慈愛 | 和合 | 威勢 | 聡明 | 吝嗇 | 剛健 |
④九星
天蓬 | 天苪 | 天冲 | 天輔 | 天禽 | 天心 | 天柱 | 天任 | 天英 |
沈滞 | 疾病 | 性急 | 婚姻 | 支配 | 勇敢 | 狡猾 | 資産 | 見栄 |
⑤九宮(上記1-(2))
九宮の象意については、上記1ー(2)をご覧ください。
実践経験上、構成要素の中で九宮が最も強く現れます。
廻座効果が主で、定位効果は従
効果は、廻座効果が主で、定位効果が従になります。
象意は、九宮が最も強く出ます。
具体的な効果の内容は、挨星法などの方法を用いて九宮などから算出する六十四卦で分かります。
方位の効果はあるのか?
方位術を30年以上実践研究している立場から言えば、方位の効果は強いと断言できます。
死亡事件事故のニュースを見たとき、または癌などで早死にされた方を知ったとき、
死亡者および加害者が過去10年以内に「転居」または「新築、増改築」を行っていたかどうか
チェックしてください。そうすれば、方位効果があることを確認できると思います。
最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール