公開日:2022年6月6日 最終更新日:2026年1月8日
人生には、どれほど気をつけていても避けられない災難や、知らずに犯してしまった凶方位への移動によるトラブルが訪れることがあります。
理不尽な出来事に直面したとき、私たちの心は不安や怒りで乱れ、その心の乱れがさらなる「凶」を呼び寄せる悪循環に陥りがちです。
盤珪流奇門遁甲では方位という宇宙の法則を説きますが、同時に大切にしているのが「不動心」です。
先人たちの言葉、そして私の屋号の由来でもある盤珪禅師の教えを通じて、逆境の中で運命を切り拓くための心の持ち方を紐解きます。
なぜ「不動心」が最強の避凶になるのか
そもそも、なぜ心を整えることが運命を変えるのでしょうか。
それには明確な占術的根拠があります。
- 「同じもの同士が引き寄せ合う」: 『同声相応じ同気相求む』(易経)
不安や怒りといった「凶の心」は、さらなる凶の事象を引き寄せます。 - 「動けば吉凶が生じる」: 『吉凶悔吝は動に生ずる者なり』(易経)
心が乱れて動くとき、そこに凶の流れが生じます。
逆に、不動心を保てば、吉凶そのものが生まれる隙がありません。
『一心生ぜざれば、万法咎なし』(臨済録)。
余計な念を生じさせない不動心こそ、凶を寄せ付けない最強の守護となります。
状況別:不動心を取り戻すための先人の智慧
心が揺れ動いたとき、進むべき道を照らしてくれる先人たちの言葉を状況別に紹介します。
不安や念が止まらないとき(盤珪禅師)
私たちは不安になると「考えないようにしよう」と抗いますが、盤珪禅師はそれを「血で血を洗う」ようなものだと説きました。洗えば洗うほど、汚れ(不安)は広がります。
『(前略)念は仮想(実体なし)と知って、取らず嫌わず、起こるまま止むままにすべし。』 (盤珪禅師語録)
不安は勝手に湧いてきて、勝手に消える実体のないもの。
無理に払おうとせず、そのままにしておくことで、心は自然と本来の不生の平穏に戻ります。
災難に直面し、絶望を感じたとき(良寛・易経)
江戸時代の禅僧・良寛は、地震の被災者へ宛てた手紙の中でこう記しました。
『災難に遭う時節には災難に遭うがよく候、死ぬ時節には死ぬがよく候、是はこれ災難をのがるる妙法にて候』
「災難に遭うべきときは、ありのままを受け入れる。それが災難から逃れる唯一の方法である」という教えです。
また易経には『極まれば変ず、変ずれば通ず』とあります。
夜明け前が一番暗いように、最悪の状況は変化の前兆でもあります。
執着や欲望に囚われそうなとき(西郷南洲・論語・孟子)
方位術を学ぶと、つい「得をしたい」という欲に心が動きがちです。しかし、己を愛する心が強すぎると、かえって運を落とします。
- 『己れを愛するは善からぬことの第一なり』(西郷南洲)
- 『死生は命にあり、富貴は天にあり』(論語)
財産や名誉を得られるかは天の流れにあります。自分の外にあるものを追い求めるのではなく、自分の内側(道)を正すことで、余計な悩みから解放されます。
重責や試練に押し潰されそうなとき(孟子・菜根譚)
大きな責任や困難は、あなたを壊すためのものではなく、天があなたを鍛え上げるためのプロセスです。
- 『天のまさに大任をこの人に降さんとするや、必ずその心志を苦しめ、その筋骨を労せしめ…』(孟子)
- 『ひどい仕打ちや困難は、優れた人物を鍛え上げるための、天から与えられた「金属精錬の設備」のようなものである』(菜根譚)
試練を「自分を磨く磁場」と捉え直すことができれば、その経験は将来の大きな吉へと転換されます。
盤珪禅師が説く「手前さえ、たしかにござれば」
本流の名の由来であり、私が最も尊敬する盤珪禅師は、不動心の極意をこう説いています。
『人よりいかような難題を受けても、手前さえ、たしかにござれば、自然に事が知れてきて済むものなれば、強いてこちらから言い訳するに及ばぬものじゃ』
「自分自身が正しく(たしかに)あれば、いずれ真実は明らかになる」。
周囲の雑音に同調せず、自分の中心を保ち続けることで、災難の影響を最小限に抑えることができるのです。

ばんけい
方位鑑定士ばんけい」屋号の由来:実は、私の屋号「盤珪」はこの盤珪禅師から拝借したものです。禅師の母方の姓が私と同じ「野口」であり、不思議なご縁を感じたことも理由の一つですが、何より「不動心」こそが開運の鍵であるという信念があるからです。
方位という「動き(陽)」の術に対し、不動心という「静(陰)」の精神。
この陰陽が交わることで、初めて方位の功徳が最大限に発揮されます。
何事にも執着せず、物事を正しく捉えることができれば、吉方位がもたらすチャンスを確実に掴み取ることができるのです。
まとめ|不動心という最強の開運法
災難に直面したとき、私たちが取り戻すべきポイントは以下の3点です。
- 受容: 避けられない運命を静かに受け入れ、執着を手放す(良寛)
- 自律: 理不尽な状況でも言い訳せず、自分の信念を貫く(盤珪禅師)
- 昇華: 困難を自分を鍛える「精錬の場」と捉え直す(孟子・菜根譚)
方位術を学ぶ目的は、単に「得をすること」だけではありません。
宇宙の法則を知り、どのような状況下でも「不動の心」を持って人生を歩むことにあります。
「なぜ自分だけが……」と心が折れそうなときこそ、先人たちの言葉を羅針盤にしてください。
あなたが「たしか」であれば、運勢の波に呑まれることなく、自ら運命を切り拓いていけるはずです。
次に読んでほしい「方位の真実」
この記事を読んだあなたには、あわせて「方位が人に与える物理的な影響」についても知っていただきたいです。
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「不確実な吉」よりも「確実な避凶」。盤珪流の極意をまとめた保存版の記事です。
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