吉方位が凶方位に？見極め方

方位術とは、特定の方位に移動することで運勢に影響を与えるとされる占術です。

しかし、奇門遁甲や九星気学、金函玉鏡、方違えなど、世の中には数多くの流派が存在します。
そして驚くべきことに、同じ方位でも吉凶の判断が異なることが少なくありません。

本来、方位の正解はひとつのはず。
では、なぜこれほどまでに異なる方位術が共存し、誤った占術が自然に淘汰されないのでしょうか？

この疑問に対し、600件を超える実例検証に基づき「真の吉凶を見抜く独自方位術」を提唱する「盤珪流奇門遁甲ばんけいりゅうきもんとんこう」の視点から、その衝撃の理由と「本物の開運方位」を見つけるための見極め方を詳しく解説します。

方位術の「真伝」が秘匿される理由

方位術は、もともと実践を重ねて磨かれた戦略的な知識であり、その核心的な部分は「秘伝」とされてきました。これは、その知識が悪用されたり、安易に広まることでその価値が失われることを防ぐためです。

そのため、真に正しい知識が限られた人にしか伝わらず、結果として誤った占術が世の中に広く伝わり、淘汰されずに残り続けているのが現状です。

ある方位術書には、「本は普通理論のみが多く、理論上はよくとも、間違った理論で実際上は適合しないことがほとんどです。」と記されています。
これはまさに、書籍や講習で学んだ理論が必ずしも正しいとは限らないという現実を突きつけています。

なぜ、効果のない方位術や誤った情報が後を絶たないのでしょうか？それには、鑑定する側と鑑定を受ける側の双方に深く根差した、以下の4つの理由があります。

占術者と鑑定を受ける相談者の双方が、思い込みによって方位の効果を盲信してしまうことが、誤った方位術が残り続ける最大の要因です。

多くの占い師は、占術書や講習で学んだ知識を、十分な実践検証を行う前に「正しい」と信じ込んでしまう傾向にあります。自身の経験や実例に基づく検証が不足しているケースが少なくありません。

鑑定を受けた人も、「吉方位に行ったのだから効果があるはずだ」と強く信じ込み、実際の結果を冷静かつ客観的に判断できなくなります。

このように、占う側・占われる側の双方が客観的な検証を怠るため、誤った方位術が淘汰されにくいのです。

方位の影響は、残念ながらすぐに現れるものではありません。実際に効果が出るまで数年かかることが普通です。

吉方位の効果は通常4年目以降に現れるのに対し、引っ越し直後にたまたま良いことが起これば、それが凶方位であっても「吉の効果」と勘違いしてしまいます。

逆に、吉方位に行った数年後にたまたま悪いことが起きても、それが方位の影響だとは思わず、占術の誤りを認識しにくいのです。

つまり、効果が現れるまでに時間が経過することで、検証が疎かにされ、誤った方位術が残り続ける原因となるのです。

多くの方位鑑定では、効果の内容が曖昧で、具体的な時期も明示されないことが多いです。

「最大吉方」「金運アップ」「開運」など、具体的な基準が不明確な言葉が使われがちです。

効果の時期も曖昧で、「いずれ運が良くなるでしょう」といった表現が多く、いつ運が良くなるのかを具体的に判断できません。

このように、鑑定結果が元々検証困難であるため、その占術が本物か偽物かを見極めることが非常に難しくなります。

占術者は、たとえ鑑定結果が外れたとしても、結果が出た後にいくらでも理由を後付けできるため、占いの正しさが疑問視されにくくなります。

奇門遁甲のように多くの要素がある占術では、結果に合わせて、特定の盤や象意（しょうい）を都合よく解釈して説明することが可能です。

九星気学においては、「家相や風水が悪かった」「本人の努力が足りなかった」など、他の要因に責任を転嫁することが容易です。

このように、鑑定が外れた場合の言い訳が容易であるため、占術の誤りが表面化しにくいのが実情です。

方位術は正しく使えば有効な開運術ですが、残念ながらすべての占術が本物とは限りません。大切なのは、単に盲信することなく、実際の結果を冷静に見極める客観的な姿勢です。

盤珪流奇門遁甲は、こうした方位術業界の現状に警鐘を鳴らし、600件を超える実例検証に基づき、真に効果のある吉方位を見極める独自の方位術を確立しました。

これらの記事では、さらに具体的な事例を交えながら、偽術を見破り、あなたにとって本当に効果のある開運方位を見つけるための方法を詳しく解説しています。

信頼できる真の方位術を見極めるためにも、ぜひこの視点を持って方位術を活用し、あなたの運勢を確実に良い方向へと導いてください。

執筆者：方位鑑定士ばんけい（盤珪）