👤 占い師が「顔出し」すべきか?方位鑑定士が語る実力と責任論

方位鑑定士の男性が方位盤を見ながら鑑定している様子を描写した画像 方位術

「占い師が顔出ししているかどうか」は、その人の実力や信頼性に関係があるのか?

これはSNSでもしばしば議論されるテーマです。

私自身、長年、方位鑑定士として活動し、ウェブサイトで顔出しをしている立場から、この問いに対する個人的な見解をお伝えしたいと思います。

結論:顔出しと実力に相関関係は「ほとんどない」

まず、結論から申し上げます。
占い師が顔出ししていることと、その鑑定技術や実力の高さとの間に、直接的な相関関係はほとんどないと考えます。

顔を出していても当たる占い師もいれば、匿名でも驚くほど正確な鑑定をする占い師もいます。
鑑定能力や知識量は、個々の努力や経験年数によって培われるものであり、顔写真の有無とは無関係です。

しかしながら、私はあえて「占い師は顔出しすべき」という考えを持っています。

その理由は、占いという仕事が持つ「非科学性」と、それに伴う「責任」にあります。

占いという仕事が持つ「非科学性」

特に東洋占術の多くは、科学では説明がつきません。

例えば、私たちが用いる干支かんし九星きゅうせいといった概念は、以下のような理由から科学的な検証が非常に難しい分野です。

根拠の不明確さ
干支や九星の概念が誰によってどのように定められたのか、またそれらが具体的に何を意味するのかを、現代科学で完全に説明できる人は存在しません。

天体運行とのズレ
干支九星の周期(陰遁・陽遁を合わせて360日)は、地球の公転周期(約365日)と約5日のズレがあります。
このズレがあるため、東洋占術のロジックは、そのまま地球の公転運動から正確に説明することができません。

このように、科学的に説明できない根拠を用いて人の運命や行動についてアドバイスをする仕事は、結果に対する責任の所在をより明確にする必要があると、私は考えています。

なぜ「顔出し」が責任の取り方になるのか

科学的に説明できない事柄をアドバイスする仕事だからこそ、その助言の「質」と「姿勢」に対して、アドバイスを提供する側が責任を負うべきだと考えます。

私が考える、その責任の負い方の最もシンプルで強力な方法こそが、「顔出しをする」ことです。

顔出しは、占い師自身に対して以下の点で強い抑止力として作用すると考えられます。

  • 無責任な行動の抑止:
    顔出しをすることで、占い師は「お金儲けが主で、いい加減なアドバイスをしても構わない」という行動を取ることを、心理的に強く抑制されます。
  • プロ意識の向上:
    常に公の目に触れる意識を持つことで、結果的に鑑定内容やアドバイスの質を維持・向上させようという、プロフェッショナルとしての意識が強化されます。

顔出しは、「私はこの理論と鑑定結果に責任を持ちます」という、お客様に対する覚悟の表明に他なりません。

 私が顔出しを始めた理由と覚悟

私の場合、方位鑑定士として活動を始めるにあたり、方位の吉凶判断を「これで間違いない」と確固たる自信をもって判定できる方位術(盤珪流奇門遁甲ばんけいりゅうきもんとんこう)が分かるまでに、40年以上もの歳月を要しました。

その間、私は「吉方位鑑定」で相談者様からお金をいただくことは一切しませんでした。

そして、鑑定料金をいただくようになった時期ウェブサイトに顔写真を掲載し始めた時期は、完全に一致しています。

これは、自信のない理論で無責任なアドバイスをしてはいけないという自戒と、プロとして対価をいただく以上、責任を全うするという決意の表れでした。

まとめ:顔出しは「信頼と覚悟の証」

「占い師が顔出しすべきか」という問いに対する私の回答は、実力とは別に、「責任を負う覚悟」を示すために顔出しは重要であるというものです。

顔出しは、お客様に安心感を与えるだけでなく、占い師自身のプロ意識と倫理観を保つための強力なツールとなります。

あなたが信頼できる占い師や鑑定士を選ぶ際は、顔出しの有無だけでなく、その人物がどれほどの経験と責任感を持って鑑定にあたっているかという視点も、ぜひ参考にしてください。

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