易は一般的に「胡散臭い」イメージですが、実際には、準科学と言われノーベル物理学受賞者など科学者が研究する分野です。易は森羅万象を最少の文字数で表せるツールで、「時間や空間に組み込まれている情報」を引き出すのに大いに役立ちます。ここでは、易の占例を解説し、易の妙味を少しでもお伝えできればと考えています。
占事
男が待ち伏せして、路上で多額の現金を強奪するという事件がありました。死傷者はいませんでした。犯人はまだ捕まっていません。
立卦
無筮立卦(筮竹など物を使わず占う)で易と立てると、
「地水師 4爻変」
とでました。
検証結果
地水師は、2爻が唯一の陽爻です。これは一般的に周りの助けがなく孤軍奮闘する様で波乱含みと解釈します。本卦では単独の犯行を表しています。
下卦の水(☵)は、中央の陽爻が上下の陰爻に挟まれています。これは「暗いところにいるとか、隠れている人」「暗い所でこそこそ隠れて何かをする人、つまり強盗、殺人、放火魔」などと解釈できます。
上卦が地ですので、道路付近にに潜伏する強盗と解釈できます。
4爻変は上卦が地から雷に変わります。雷は、進む、驚く、騒動という象意であり、道路の周りで潜伏していたものが路上に進み出て騒動を起こしたと解釈できます。
また、易は「下から上に進む」と見ますので、上卦が雷に変わるのは、犯行者は路上から逃げたと解釈できます。
(参考)六十四卦解説サイト「易経ネット」
盤珪
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盤珪(ばんけい) プロフィール