九星気学では一般的に、方位効果の持続期間は「日盤なら60日、月盤なら60ヶ月」と言われています。
しかし、占術の論理として俯瞰したとき、ここには大きな矛盾が隠されています。
なぜ「60」という数字に疑問があるのか
「60」という数字の根拠は、干支(十干・十二支)の周期にあります。十干と十二支の最小公倍数は60であり、「甲子」から「癸亥」までで1周期となるため、この理論自体は理解できます。
しかし、ここで立ち止まって考えてみてください。 九星気学は、その名の通り「九星」を最も重視する占術です。
それにもかかわらず、方位効果の算出に「九星」の要素が一切考慮されていないのは、明らかに理にかなっていないと言わざるを得ません。
盤珪流が提唱する「180」の根拠
盤珪流奇門遁甲では、方位効果の持続期間を「180」としています(日盤なら180日、月盤なら180ヶ月)。
この「180」という数字は、単なる干支の周期ではありません。
- 十干
- 十二支
- 九星
これら3つの要素すべての最小公倍数を算出した結果です。占術の根幹を成す要素をすべて掛け合わせることで、初めて論理的な整合性が保たれるのです。
実例が証明する「180」の正当性
理論だけではありません。実際の鑑定現場においても、月盤を用いた転居(引っ越し)の後、72ヶ月(6年)前後で非常に強い方位作用が出るケースが多く見られます。
また、144ヶ月(12年)前後で顕著な作用が生じた例もあり、これらは「180」という持続期間の理論を強力に裏付けています。
方位の吉凶を正しく判断するには、その場限りの知識ではなく、一貫した論理的背景が必要です。
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