「運が悪い…」「なぜかトラブルが続く…」そんなとき、もしかすると心が乱れて「凶」を引き寄せているのかもしれません。
逆に、不動心を持つことで、凶を遠ざけることができるといわれています。
不動心とは、何かに執着せず、冷静に物事を受け止められる心の状態です。
本記事では、不動心とは何か、そしてなぜ不動心が凶を引き寄せないのかを、禅の教えや易経の視点から詳しく解説します。
不動心とは?
不動心について、沢庵宗彭和尚は『不動智神妙録』で次のように述べています。
『諸仏不動智と申す事、不動とは、うごかずという文字にて候。智は智慧の智にて候。不動と申し候ても、石や木のように、無性なる義理にてはなく候。向うへも、左へも、右へも、十方八方へ、心は動きたきように動きながら、卒度も止まらぬ心を不動智と申し候。』
🔹 不動心とは?
✅ 心が執着せず、自由に働ける状態
✅ どんな状況でも冷静さを保ち、動じない心
逆に、「動心」とは、何かに囚われてしまい、自由に考えたり行動できなくなる状態を指します。
では、なぜ不動心が凶を引き寄せないのでしょうか?
不動心が凶を引き寄せない理由
「吉凶は動から生じる」|易経
『吉凶悔吝は動に生ずる者なり』(易経 周易繋辞下傳)
これは、「吉凶はすべて動くことで生じる」という意味です。
➡ 裏を返せば、「心を動かさなければ、吉凶は生じない」ということになります。
不安や怒りに心を動かされると、思わぬ失敗やトラブルを引き寄せることに…。
しかし、不動心を保つことで、無駄な波風を立てずに済むのです。
「心が乱れなければ、トラブルは起こらない」|禅の教え
『一心生ぜざれば、万法咎無し』(臨済録)
「一心生ぜざれば」とは、執着や欲望など「心の動き」を指します。
この言葉は、「心が乱れなければ、何の問題も起こらない(凶を引き寄せない)」という意味です。
➡ つまり、感情に振り回されず、どっしりと構えていれば、自然とトラブルは遠ざかるのです。
「不動心は泰(安泰)を生み、動心は否(塞がり)を生む」|易の六十四卦
地天泰は、上卦が地(☷)、下卦が天(☰)
天地否は、上卦が天(☰)、下卦が地(☷)
で上下逆になっています。
上卦を「頭」、下卦「体(臍下丹田)」とみます。
地天泰:「安泰」「吉」
✅ 頭は。空っぽの状態で、執着がなく、自由に働いている(不動心)
✅ 下腹(丹田)に気が充実している
➡精神が安定し、運気が安泰となる
天地否:「塞がり」「凶」
✅ 頭が執着でいっぱいになり、気が分散している(動心)
✅ 腹に力が入らず、落ち着きを失っている
➡ 焦りや不安に心を支配され、凶を招く
このように、不動心を保てば運は安泰し、逆に心が乱れると運気が塞がれてしまうのです。

