【盤珪流奇門遁甲】 五行説を吉凶判断に用いない

盤珪流奇門遁甲

五行説は、奇門遁甲、九星気学、四柱推命、風水など多くの占術で吉凶判断に用いられていますが、盤珪流奇門遁甲では用いません。その理由を説明します。

五行説とは

「古代中国に端を発する自然哲学の思想。万物は火・水・木・金・土の5種類の元素からなるという説です。」(ウィキペディア)
五行説では、五行の元素の二つが互いに助け合い関係を相生といい、逆に互いにやっつけ合う関係を相剋といいますが、この相生相剋の関係をみて基本的に吉凶判断をします。

五行説を用いない理由

奇門遁甲の成立時期は、五行説より古い

五行思想は、戦国時代の陰陽家 騶衍(紀元前305年頃 – 紀元前240年頃)が創始したとされ、一方、奇門遁甲は、黄帝(紀元前2510-紀元前2448)が蚩尤と戦っていた時に天帝から授けられたとされています。
奇門遁甲は五行説より古くから成立しています。
ですので、当初は五行説を用いていなかったことは明らかです。

②五行説に納得できない点がある

  • 五行説では、五行で万物ができているとみますが、万物はすべて荷電しており「電気」も必須です。五行には電気の要素が入っていません。
    なお、八卦には「雷」があります。
  • 五行説の相生相剋では、相互の関係性、つまり相性を判断します。
    吉凶とは『易経』によると、失得です。相性ではありません。
    相性で吉凶を判断できないと考えます。

③五行説では具体的に事象を説明できない。

五行説では相生相剋という関係性は示してくれるが、具体的な事象は分かりません。
なお、易卦で吉凶判断すれば、事象は具体的に把握することができます。

盤珪
盤珪

最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール

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