易は一般的に「胡散臭い」イメージですが、実際には、準科学と言われノーベル物理学受賞者など科学者が研究する分野です。易は森羅万象を最少の文字数で表せるツールで、「時間や空間に組み込まれている情報」を引き出すのに大いに役立ちます。ここでは易の魅力を解説します。
易の魅力
- 万物を表現できる
八卦は、実線-(陽爻)または点線– –(陰爻)の3本の線で構成されており、 乾(☰)、兌(☱)、離(☲)、震(☳)、巽(☴)、坎(☵)、艮(☶)、坤(☷)の8種類あります。
3本の線は、タテ、ヨコ、高さの立体を表すことができるので、万物を表現することができます。 - 万物の動きも表現できる
八卦を上下に組み合わせて六十四卦にすると、万物とその動きも表現することができます。 - 易の妙
易に関われば関わるほど、続ければ続けるほど、「天意を示すという妙」を実感できるようになります。これは私の経験談です。 - 六十四卦の立て方は簡単
六十四卦の立て方には、「有筮立卦」と「無筮立卦」の2種類があります。
前者は、筮竹という竹の棒やサイコロなどを使って、卦を立てます。
後者は、時間、数字、字画数、方位、占う対象物などをもって卦を立てます。
具体的な卦の立て方は、YouTubeやインターネットでご覧になればすぐに分かります。 - 六十四卦の見方は、想像するほど難しくない
八卦の基礎知識(形、基本的な意味)を覚えれば、あとは「想像力を働かせる」だけで易卦を判断することができます。
想像力を働かせるとは
「想像力を働かせる」とは、具体的にどうするのか、坎卦で解説します。
坎卦は、水を表します。どこからも(上と下の点線の間から)水が流入してくる形です。
真ん中の実線が上に行くか下に行くか迷っている形なので、「悩む」や「陥る」といった意があります。これは基礎知識です。
それでは、坎卦が何を表すのか想像力を働かせて考えてみましょう。
坎卦を上からじっくり見てください。
何かに似ていませんか?、易経ができた時代にはなく、現代においては欠くことができない物です。
そうです、答えは『自動車』です。
上と下の点線が4本のタイヤ、真ん中の実線が車体に見えます。
『飛行機』と答えた方も正解です。上と下の点線が翼を表し、真ん中が本体に見えます。
このように想像力を働かせて易に接し続ければ、やがて易の妙を実感できるでしょう。
盤珪
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盤珪(ばんけい) プロフィール