【易占い】これだけ覚えれば易を楽しめる2 立卦方法編

易占い

「これだけ覚えれば易を楽しめる」というテーマを3回に分けて解説します。
今回は第2回目の立卦方法編です。

1.基礎知識編
2.立卦方法編
3.易卦判断編

立卦方法

易の立て方には、有筮立卦ゆうぜいりっか無筮立卦むざいりっかという2つの方法があります。

有噬立卦

有筮立卦は、筮竹ぜいちくやサイコロなどの用具を使って易を立てる方法です。
同じことを再度占うと結果が異なるという欠点があります。
日本人は有筮立卦を好む人が多いようです。

無噬立卦

無筮立卦は、筮竹などの用具を使わずに易を立てる方法です。
同じ方法で卦を立てれば同じ結果になりますが、易を立てる方法が多くあり、どの方法で易を立てるかによって結果が異なるという欠点があります。
中国人は無筮立卦で、有筮立卦を行う人はほとんどないそうです。

有筮立卦

❶易用サイコロ

易専用のサイコロを使って易を立てます。
この方法は最も簡単で、易に慣れ親しむという点で初心者向きです。

具体的な方法は、YouTubeの動画が分かりやすいので引用します。

➋筮竹

筮竹ぜいちく算木さんぎなどといった易専用を道具を使って易を立てる方法です。
有噬立卦の方法は、本筮法、中筮法、略筮法があります。略筮法が最も簡単で一般的です。

略筮法に関してYouTubeの動画が分かりやすいので引用します。

無筮立卦

無筮立卦むぜいりっかは、梅花心易ばいかしんえきという方法が中心になります。
方位を八卦に変換して卦を立てます。

立卦の基礎となる「八卦等への変換方法」

十二支じゅうにしは、次の通り、に変換します。

十二支の「数」変換方法
十二支
変換数101112

を次の通り八卦に変換します。

数の「八卦」変換方法

数を8で割り、その余りの数で次の通り八卦に変換します。

余りの数 1  2  3  4  5  6  7  8 
変換八卦

を次の通り変爻に変換します。

変爻の出し方

数を6で割って、その余りの数が変爻する爻を決めます。

余りの数123456
変 爻初爻2爻3爻4爻5爻上爻

方位を次の通り八卦に変換します。

方位の「八卦」変換方法

八方位を次の通り八卦に変換します。例えば、北西は天に変換し、数は1とします。

方 位北 西 西  南  東 南 東 北 北 東南 西
変換八卦
順番

無筮立卦方法

無噬立卦方法は、数多くありますので、代表的な方法を、立卦法および具体例(次の占事を立卦する)でもって解説します。

占 事
2021年(丑年12月26日旧暦11月23日)の午前10時30分巳刻)に若い女性三人の方面からやって来たという事象を見て、易を立てる。

①年月日時(新暦)による立卦法
立卦法

上卦:年支数+新暦月新暦日=合計数(A)、Aを8で割った余りの数で八卦に変換
下卦:A+時支数=合計数(B)、Bを8で割った余りの数で八卦に変換
変爻:Bを6で割った余りの数で変爻を決める

上卦:年支数2+新暦月12+新暦日26=40、40÷8=0余り0、余り0の場合は8で、八卦は「地」
下卦:40+時支6=46、46÷8=5余り6で八卦は「水」
変爻:46÷6=7余り4で「4爻変」
本卦:地水師(師は六十四卦名)の4爻変

②年月日時(旧暦)による立卦法
立卦法

上卦:年支数+旧暦月旧暦日=合計数(A)、Aを8で割った余りの数で八卦に変換
下卦:A+時支数=合計数(B)、Bを8で割った余りの数で八卦に変換
変爻:Bを6で割った余りの数で変爻を決める

上卦:年支数2+旧暦月11+旧暦日23=36、36÷8=4余り4で、八卦は「雷」
下卦:36+時支6=42、42÷8=5余り2で八卦は「沢」
変爻:42÷6=7余り0、余り0は6で「上爻変」
本卦:雷沢帰妹(帰妹は六十四卦名)の上爻変

③時針分針による立卦法
立卦別法

上卦:時針の位置で下表の通り八卦に変換する。
下卦:分針の位置で下表の通り八卦に変換する。

針位置11-11-22-44-55-77-88-1010-11
八卦

変爻:分針の位置で下表の通り変爻を決める

針位置1-33-55-77-99-1111-1
変爻初爻2爻3爻4爻5爻6爻

上卦:時針の位置は10時で八卦は「風」
下卦:分針の位置は6(30分)で八卦は「水」
変爻:分針の位置は6で変爻は「3爻」
本卦:風水渙(坎は六十四卦名)の3爻変

④象意と方位による立卦法
立卦法

上卦:占事の中心対象の象意で八卦に変換
下卦:方位を八卦に変換する
変爻「上卦の八卦の順番」と「下卦の八卦の順番」の合計数を6で割った余りの数で変爻を決める

上卦:若い女性の象意を八卦は「沢」
下卦:東の八卦は「雷」
変爻:沢の順番2+雷の順番4=6、6÷6=0,余り0は6で「上爻」
本卦:沢雷随(随は六十四卦名)の上爻変

⑤数と方位による立卦法
立卦法

上卦:数えられる数を8で割った余りの数で八卦に変換
下卦:方位を八卦に変換する
変爻「上卦の八卦の数」と「下卦の八卦の数」の合計数を6で割った余りの数で変爻を決める

上卦:若い女性3名、3÷8=0、余り3で八卦は「火」
下卦:東の八卦は「雷」
変爻:火の順番3+雷の順番4=7、7÷6=1,余り1で「初爻」
本卦:火雷噬嗑(噬嗑は六十四卦名)の初爻変

⑥数と時間による立卦法
立卦法

上卦:「数えられる数」を8で割った余りの数で八卦に変換
下卦「数えられるの数」と「時支数」の合計数(S)を8で割った余りの数で八卦に変換
変爻Sを6で割った余りの数で変爻を決める

上卦:若い女性3名、3÷8=0、余り3で八卦は「火」
下卦:3+6(10時は巳刻で6)=9、9÷8=1、余り1で八卦は「天」
変爻:9÷6=1,余り3で「3爻」
本卦:火天大有(大有は六十四卦名)の3爻変

盤珪
盤珪

時間を使う立卦方法が基本になりますが、実際に立卦をしてデータをとり、どの方法が最も的中するか研究してください。
また解説した方法を応用すれば、別の方法でも立卦できるのでそれも研究してください。

盤珪
盤珪

最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール

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