吉方位 改築ガイド【奇門遁甲・九星気学活用】

吉方位ガイド

改築は、①仮住居への一時転居、②建物取り壊し、③改築着工、④自宅への戻り転居の4項目が、「動の方位作用」に関ります。この4項目に関して、奇門遁甲と九星気学という方位術を活用して、自分で実践できる避凶方法方位鑑定による招吉方法を解説します。

なお、改築については、間取りを整える風水を活用することが多いです。しかし、風水は「静の作用」で「動の方位作用」と次元が異なるので、動の方位作用を静の作用で補うことは難しいと考えます。

避凶方法

これから解説する避凶方法は自分で実践でき、ノーリスクで大きな災いを避けることができます。

運の悪い時期を避ける

避凶方法

運の悪い時期に「転居」、「建物取壊し」、「改築着工」を実施しない。

占術上の運の悪い時期とは、「主運を示す命宮めいきゅう」が、またはで、五黄殺ごおうさつまたは暗剣殺あんけんさつになる時期」をいいます。

盤珪
盤珪

運の悪い時期を避ける対象者は、家計を支えている方にするのが一般的です。

以下、運の悪い時期を知るための占術解説です。

【占術解説】命宮とは

命宮めいきゅうとは、「生月の九宮くぐう盤で生年の九宮が入る宮」で、主運を示します。

みやとは、方位の別名です。
南が離宮りきゅう、南東が巽宮そんきゅう、東が震宮しんきゅう、北東が艮宮ごんきゅう、南西が坤宮こんきゅう、西が兌宮だきゅう、北西が乾宮けんきゅう、北が坎宮かんきゅう、中央が中宮ちゅうぐうと呼びます。

巽宮
南東
離宮
坤宮
南西
震宮
中宮
中央
兌宮
西
艮宮
北東
坎宮
乾宮
北西
【占術解説】九宮とは

九宮くぐう九星気学きゅうせいきがく九星きゅうせい)とは、一白水星いっぱくすいせい二黒土星じこくどせい三碧木星さんぺきもくせい四緑木星しろくもくせい五黄土星ごおうどせい六白金星ろっぱくきんせい七赤金星しちせききんせい八白土星はっぱくどせい九紫火星きゅうしかせいのことです。

九宮盤くぐうばんとは各九宮ほ配置図で右図の通りです。

定位じょういとは、各九宮の定位置五黄土星の九宮盤になります。一白水星二黒土星南西三碧木星四緑木星南東五黄土星中央六白金星北西七赤金星西八白土星北東九紫火星定位になります。

命宮特徴表
命 宮主な特徴
離 宮親縁・夫縁が薄い傾向、働き者、作家や弁護士など文章に関わる仕事に向く
巽 宮動植物好き、子縁が薄い傾向、医者・獣医や商売に向く
震 宮じっとしていられない、スポーツ・自動車好き、歌手など声を出すのに向く
艮 宮宗教や占いに関心をもつ傾向、欲深い、建築や工業など物作りに向く
坤 宮おだやか、職業が安定しない傾向、倹約傾向が強い
兌 宮整理整頓できる、短気な面がある、食べ物にこだわる傾向
乾 宮長に向く、自説を通す傾向、女性は結婚が遅いまたは未婚の傾向がある、政治家が多い
坎 宮頑固な性格、妻縁が薄い傾向、芸能指向、音楽特に楽器を使う職業に向く
中 宮身宮(生日盤で生年九宮が入る宮)を命宮と代替
【具体例】命宮の五黄殺・暗剣殺の出し方

2022年5月生まれの命宮「坤宮」の人は、2023年2月に命宮が五黄殺または暗剣殺になるか調べてみます。

年の2023年は「四緑木星」の年になります。四緑木星の九宮盤をみると、北西に五黄土星が入っているので、北西の乾宮が五黄殺、反対の南東の巽宮が暗剣殺になります。
2023年2月は「八白土星」の月になります。八白土星の九宮盤をみると、南西に五黄土星が入っているので、南西の坤宮は五黄殺、反対の北東の艮宮は暗剣殺になります。
以上より、坤宮の人は、2023年2月 命宮が五黄殺になることが分かりました。 

凶方位を避ける

転居(一時転居、戻り転居)

仮住居への一時転居」と「自宅への戻り転居」の避凶法は同じです。

避凶方法

年方位月方位のいずれかで、五黄殺または暗剣殺の方位転居しないことです。

【占術解説】五黄殺、暗剣殺とは

五黄殺ごおうさつとは、九宮盤で五黄土星を表す数字の5が入る方位で、自ら凶を招きやすい凶方位です。

暗剣殺あんけんさつとは、五黄殺の反対方位他人から凶を受けやすい凶方位です。

例えば、一白水星の九宮盤では、南に五黄土星(数字5)が入っているので、南が五黄殺の方位になり、南の反対方位である北が暗剣殺の方位になります。

具体例

2023年4月節
2023年の年の九宮は「四緑木星」です。四緑木星の九宮盤を見ると、北西に五黄土星(数字の5)が入るので、北西が五黄殺、反対に南東が暗剣殺になりますので、北西と南東への転居を避けます。
2023年4月節の月の九宮は「六白金星」です。。六白金星の九宮盤を見ると、南東に五黄土星(数字の5)が入るので、南東が五黄殺、反対に北西が暗剣殺になりますので、北西と南東への転居を避けます。
避ける方位は、年、月ともに「南東」と「北西」になります。

建物取壊しおよび改築着工

避凶方法

九宮五黄土星に、建物取壊しの着手および改築着工はしないことです。
※月の区分は「月初に来る二十四節季」から「翌月初めに来る二十四節季」までの間

方位鑑定による招吉方法

一般の方位鑑定

積極的に吉を求めるならば、転居建物取壊し改築着工に関して方位鑑定を勧めます。

盤珪
盤珪

方位鑑定を勧める理由

奇門遁甲などの方位術は、古来、兵法に利用されてきたため、流派が多く、また吉凶判断方法などコアな部分は奥秘です。
このため、占術書など一般に入手できる情報で吉凶判断をするのは危険です。
信頼できる方位鑑定士に依頼するのがよいでしょう。

招吉方法

方位鑑定では、まず鑑定を受ける方位術を決め、次にその方位術を用いる方位鑑定士の中から、事前に術力をチェックして「信頼できると判断した方位鑑定士」に依頼するのを勧めます。

方位術の選択

方位鑑定士を決める前に、どの方位術で鑑定してもらうか決める必要があります。
方位術には多くの種類はありますが、代表的な占術は、九星気学きゅうせいきがく奇門遁甲きもんとんこう金函玉鏡きんかんぎょくきょうになります。
3占術の比較表をご覧ください。これを参考にして、どの方位術で鑑定を受けるか決めてください。

     九星気学    奇門遁甲    金函玉鏡
成立場所・時期  日本、大正時代   中国、紀元前   中国、紀元前
使用する盤年盤、月盤、日盤、時盤年盤、月盤、日盤、時盤     日盤
構成要素     九宮九宮、十干、八門、
八神、九星
 八門、九星、十二神
吉凶判断方法生れ年の九宮を本命星とし、本命星と相性のよい方位を吉方位とする。

相性は、五行(木、火、土、金、水)の相生相剋という原理に基づき判断。
①各構成要素を採点し合計点で吉方位を決める方式
②構成要素の組合せで吉凶を判断する方式
③六十四卦を出しその易卦で吉凶を判断する方式
などがある。
各構成要素の吉凶を出し総合的に吉凶を判断、八門を最重視する。
補足日本では最もポピュラー方位術の最高峰と言われるが、流派が非常に多い日本ではマイナー
※九星気学の九星については、「九宮」と表示しています。
アドバイス

方位術の奥秘は知ることはできないので、どの方位術が最良か断言することはできませんが、強いて言えば、奇門遁甲を勧めます。
なぜなら、奇門遁甲は、中国や日本において国家が法律で禁止したことがあり、国家がその効力に脅威を感じていたのは間違いないからです。

方位鑑定士の選び方

アドバイス

方位鑑定士の術力チェックは、次の手順で行うのがよいでしょう。

  1. 選択した方位術を専門に用いる方位鑑定士をインターネット等で調べ、候補をピックアップする。
  2. 方位鑑定士の術力を以下のように事前チェックするとよいです。

     過去の実例(旅行や転居で吉凶がはっかり現れたデータ)の吉凶判断を問い合わせる
     吉方位旅行の鑑定を受けて実際に旅行して効果を検証する

  3. 術力があると判断した方位鑑定士に吉方位転居の鑑定を依頼する。

盤珪流奇門遁甲の方位鑑定

盤珪流ばんけいりゅう奇門遁甲は、数多くの流派のやり方を参考に、40年の実践研究と実例検証に基づき、独自に体系化した易系奇門遁甲です。

盤珪流奇門遁甲の主な特徴は、運の悪い時期を避ける六十四卦で吉凶を判断するという点にあります。

六十四卦は「」「」「」の3通りを出します。
」の六十四卦は、事故や事件などの凶や自然を判断するのに適しています。
」の六十四卦は、人と地域・環境との関係を判断するのに適しています。
」の六十四卦は、恋愛、協力など人と人との関係を判断するのに適しています。

占事によって重視するウェイトが変わります。
例えば、転居は「天地人」を総合的に判断しますが、着工は「天地」を、個人は「地人」を重視します。事件・事故を検証する場合は「」を重視します。

以下、実例です。

建物の吉凶判断実例

商業施設は集客で判断するので、主に「人」「地」で判断します。

建物名着工年月解説
東京ディズニーランド1981年1月これほど良い吉は他に実例がありません
ユニバーサルスタジオジャパン1998年10月×あまり良くなく当初の苦戦が出ています
東京ドーム1985年5月人が集まって楽しむ卦で良いです
札幌ドーム1998年6月×あまり良くなく、日ハム撤退で厳しいか
倉敷チボリ公園1995年9月×非常に悪い、2009年清算
三井アウトレットパーク倉敷
(倉敷チボリ公園跡地)
2011年1月良い卦です。
ワールドトレードセンター1966年8月大凶です。
記号:◎強い吉、〇吉、□普通(他の卦に吉凶が左右される)、凶少ない、△普通、▽普通、凶多い、×凶、●大凶、■大凶、死多い
盤珪
盤珪

最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール

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