方位鑑定士が解説!風水を採用しない4つの理由と「真の開運法」

方位鑑定士が風水を使って吉地かどうか鑑定している様子を描写した画像 方位術

「方位を専門とする鑑定士なのに、なぜ風水ふうすいによる鑑定を行っていないのですか」という素朴な質問をいただくことがあります。

風水は、広く知られた環境思想ですが、私の提唱する盤珪流奇門遁甲ばんけいりゅうきもんとんこうが目指す「根本的な運命の好転」においては、その影響が限定的であると考えています。

この記事では、まず風水の基本知識を整理した上で、私が方位鑑定士として風水を採用しない明確な理由を解説します。

風水とは?起源と理論を整理

風水とは、中国由来の環境思想であり、地形や方位、気の流れを活かして人の運気や暮らしを整えるための知恵です。

風水の二つの見方「巒頭」と「理気」

風水には、大きく分けて以下の二つの見方があります。

巒頭(らんとう)

地形や目に見える環境(山、川、建物など)を重視する見方です。

理気(りき)

建物の中の方位や時間を元に、気の流れを数理的に分析し、羅盤(方位磁石)を用いて吉凶を判断する見方です。

風水が発達した「元々の目的」

私たちが生まれ持った運命や運勢は、「父」「母」「生まれた場所」の3つの要素で決まります。

古代中国では、生まれた時点での運命(先天運)の影響が非常に大きいと考えられていました。

そこで、いかにして良い子孫、つまり運命や運勢の良い子孫を残すか、という課題に対して発達したのが風水です。

具体的には、大地の自然電気の集中点である「吉地(竜穴)」に先祖を土葬し、その「良い気」を子孫に送ることで、運の良い子孫が生まれるようしようと考えたのです。

このように、風水は元々「子孫繁栄」を目的とする思想でした。

方位鑑定士<br>ばんけい
方位鑑定士
ばんけい

風水において、良い「気」が集中する場所は吉地(きっち)と呼ばれ、特に強力なエネルギーが集まる地点は竜穴(りゅうけつ)と呼ばれます。

この竜穴を見分ける重要な手がかりの一つが、地中を約1メートル掘った時に現れる太極暈(たいきょくうん)という兆候です。これは、素焼きのような色鮮やかな模様で、熟練の風水師が「真の竜穴」であると判断するための、決定的な証拠とされています。

方位鑑定士が風水を採用しない4つの理由

私が鑑定で採用する占術には、「論理的に納得できること」と「実際に効果が確認できること」という二つの厳格な条件があります。

風水の影響を完全に否定するわけではありませんが、私が鑑定で風水を扱わないのは、前者の「論理的な納得」という条件を満たさない、以下の4つの明確な理由があるためです。

理由① 「人が動かない」ことを前提とする影響は軽微だから

古代中国の哲学書『易経』には、「吉凶悔吝は動に生ずる者なり」という言葉があります。
「良いことも悪いことも、すべて動くことで生じる」という意味です。

風水は、基本的に建物や土地に「留まる」ことで運気を整えようとする思想です。

一方、運命を抜本的に変えるのは、「動く(移動する)」ことです。

人が動かないことを前提とする風水の影響は、運命を大きく変える行動(吉方位転居)による影響と比べると、非常に限定的であると考えます。

理由② 巒頭(地形風水)は現代において非実用的だから

地形を重視する巒頭は、以下の点で現代社会において実用的ではありません。

広大な面積が必要

真の吉地(竜穴)は大きな公園ほどの面積が必要とされ、小規模な土地では、土木工事などで吉地の状態を維持することが困難です。

土葬が前提

巒頭の基本である陰宅(お墓の風水)は、遺体の自然電気を重視するため土葬が前提です。
火葬すると効果がないと言われていますが、現在の日本では法律上、土葬は極めて困難です。

理由③ 建物の運命を判断する時期に疑問があるから

建物の人への影響を判断する際、風水は一般的に「竣工(建物が完成したとき)」を基準とします。

しかし、実例や占術理論の観点から、建物の運命を決めるのは、人の生年月日に当たる「着工(工事を始めたとき)」で判断するのが正しいと考えます。

この判断基準の違いから、風水の鑑定結果の信頼性に疑問が残るため、採用していません。

理由④ 理気(方位・時間風水)の効果が現れる時期が遅すぎるから

理気では、20年毎に運気が変わる「三元九運さんげんきゅううん」という周期を用います。

占術理論上、ある時期に施した風水の効果が最も明確に現れるのは、共振共鳴の原理に基づき、同じ星が再び巡ってくる180年後になるとされています。

これでは、現代を生きる私たちがその効果を享受することはできません。

吉方位による効果が現れる時期の詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。
📌【盤珪流奇門遁甲が解明】引越しの吉方位効果はいつ現れる?運気変化の法則と実例

結論:運命を変えるなら「動く」こと

風水が、環境を整える上で一つの知恵であることは認めます。

しかし、私が専門とする盤珪流奇門遁甲は、「動くことで運命を能動的に変える」ことに特化した実戦的な占術です。

先天運の影響が1/3に限られる中で、後天的に運命を抜本的に変える最良の方法は、吉方位への転居、すなわち「生まれた場所」を変えることです。

これは、人が持つ運勢を根本から改善する、最も強力で確実な開運法であると確信しています。

📌開運に関する詳しい解説は、こちらの記事をご覧ください。

Verified by MonsterInsights
タイトルとURLをコピーしました