吉方位取りに効果はあるのか?

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「吉方位取り」は古くから伝わる集団兵法の方位術を現代に応用したものです。

私たちは日常生活で移動や転居を繰り返しますが、その際に方位が影響を与えると言われています。
果たしてこの方位術は効果があるのでしょうか?

本記事では、方位術の根拠や事例を紹介しつつ、吉方位取りの実際の効果について詳しく解説します。

方位の影響は本当にあるのか?

人が移動するとき、東洋占術では「吉凶動より生ず」という考え方が存在します。

つまり、方位に吉凶があり、その影響を受けるとされています。

しかし、実際に方位術がどのように働くのか、その根拠については曖昧な部分も多く、科学的に説明することは難しいです。

方位術の根拠とは?

方位術は、干支や九星といった暦を基にして、方位の吉凶を判断します。

しかし、これらの干支や九星が具体的に何を指すのかは解明されておらず、科学的に証明することもできていません。

それにもかかわらず、暦を使って方位や運勢を判断することで、一定の傾向を読み取ることができます。

方位術の根拠は、長い歴史の中で積み重ねられた経験や事例に基づく規則性にあります。
これが、方位術が「実事求是」(事実を基にした真実の探求)と言われる理由です。

歴史に残る方位術の事例

方位術が実際に使われた歴史的な記録として知られているのは、「壬申の乱」の事例です。中国や日本の文献に方位術の具体的な活用例が記されているのは、私が調べた限り、この出来事のみです。

日本書紀』によれば、大海人皇子(後の天武天皇)は天文遁甲(奇門遁甲きもんとんこう)の使い手とあり、この乱では、この天文遁甲を用いたと考えられます。

彼は吉野から美濃方面に進軍し、吉方位を活用して勝利を収めました。

この成功は、味方を増やし、一丸となって戦うという方位術の効果を利用した結果だと考えられています。

盤珪流奇門遁甲による吉凶判断
 転居月方位吉凶判断易卦の象意解説
壬申の乱672年
7月
北東味方を増やして戦う、大いなる成果
※◎強い吉、〇、□普通(「普通」とは他の易卦に吉凶が左右される)で凶少ない、△普通、▽普通だが凶の場合が多い、×、●大凶、■大凶、死亡多い
盤珪
盤珪

盤珪流奇門遁甲とは、複数の易卦を計算して方位の吉凶を判断する奇門遁甲という方位術の流派のひとつで、600以上の実例検証の裏付けがあります。

転居で運命が分かれた現代の事例

現代でも方位術の影響は見られます。

例えば、松田聖子さんと岡田有希子さんの転居に関するエピソードがあります。

二人は同じ事務所に所属、高校生のときに上京して同じ下宿先に転居しましたが、松田聖子さんは成功を収め、岡田有希子さんは悲劇的な結末を迎えました。

この違いには、転居の方位が影響したと考えられます。

松田聖子さんは吉方位に、岡田有希子さんは凶方位に転居したため、その差が二人の運命を分けたと考えられます。

盤珪流奇門遁甲による吉凶判断
転居者転居月方位吉凶判断易卦の象意解説
松田
聖子
1979年
7月
良き支援者が現れ苦境から脱して飛躍する
岡田
有希子
1983年
8月
×対人関係に難、遊興や転落の含みあり
※◎強い吉、〇、□普通(「普通」とは他の易卦に吉凶が左右される)で凶少ない、△普通、▽普通だが凶の場合が多い、×、●大凶、■大凶、死亡多い
※松田聖子さんの場合は、1985年の結婚で転居しているはずですから、それまでの出来事が方位の影響になります。

 吉方位取りの効果とは?

方位術は、もともと戦争で勝つために使われていた集団兵法の一つです。
吉方位で行動することで、士気が高まり、正しい判断ができるようになるため、勝利につながるとされていました。

これを個人に応用したのが現代の「吉方位取り」です。

吉方位を意識して行動することで、やる気が高まり、昇進や良い出会いなど、個人の願望が叶いやすくなります。
こうした効果が得られる方位が、「真の吉方位」です。

吉方位取りの効果を認識しにくい理由とは?

偽術の影響

方位術にはさまざまな流派があり、流派ごとに吉方位の判断が異なることがあります。

しかし、方位の吉凶には正しい答えが一つしかないため、「偽術」の流派が存在することになります。
正確に吉方位を導き出せていない偽術では、効果を期待することはできません。

無形の効果が基本

吉方位の効果は、運動量が少ない旅行の場合、やる気が出たり、積極的に行動するなど、無形の効果が多いです。
そのため、具体的な有形の効果として現れることが少なく、効果を実感しにくい、または認識しにくいことがあります。

一方、運動量の多い転居の場合は、有形の効果がはっきりと現れますが、その効果が現れるのは数年先になることが多いため、認識しにくいことがあります。

個人差

方位の効果は誰でも同じですが、それを受けるのときには個人差が生じます。。

例えば、凶運の時期に吉方位へ移動した人の場合、その効果を十分に受け取れないことが多いです。

これは、「同じもの同士が引き寄せ合う」という原理が働くためで、凶運の時は吉を引き寄せにくいためと考えられています。

方位盤の選択ミス

旅行の場合は「時盤」や「日盤」、転居の場合は「月盤」や「年盤」を使って方位を判断するのが正しい方法です。

盤珪
盤珪

方位盤の選択は、占術や流派によって見解が異なっていますが、これは、ウィキペディアの事故や実践経験の事例を踏まえた私の見解です。

しかし、旅行で年盤や月盤を主に使ったり、転居で時盤を使ったりなど、方位盤の選び方を誤ると、期待する効果を得られなくなります。

まとめ

  • 「吉方位取り」は、古くからの方位術を現代に応用したものであり、歴史的な事例や現代のエピソードからも、一定の効果を期待できます。
  • しかし、その効果は必ずしも万人に同じように現れるわけではなく、個人差があり、また正確な方位判断や状況に応じた適切な行動が重要です。
  • 吉方位の効果は、旅行の場合、やる気が出るなど無形の効果が多いです。
    一方、転居の場合は、個人の願望が叶うなど有形の効果が現れますが、それが実感できるのは数年先になることが多いです。
    そのため、効果を実感しにくい、または認識しにくいことがあります。
盤珪
盤珪

方位鑑定士
盤珪(ばんけい)
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