主運のタイプの出し方|九星気学活用

方位術を実践する場合、運が良い時期か悪い時期かを見極めることが極めて重要です。
運の良し悪しの時期を判断する占術は、「四柱推命」「紫微斗数」「九星気学」「西洋占星術」など色々ありますが、実例データ上、「九星気学」の傾斜法を応用して方位別に主運タイプ(命宮)を分類する方法が最良と判断しておりますので、ここで解説します。
なお、内藤文穏氏の発案とのことです。

主運を示す命宮について

命宮とは

主運を示す命宮めいきゅうに関して解説します。

【占術解説】命宮とは

命宮めいきゅうとは、「生月の九宮くぐう盤で生年の九宮が入る宮」で、主運を示します。

みやとは、方位の別名です。
南が離宮りきゅう、南東が巽宮そんきゅう、東が震宮しんきゅう、北東が艮宮ごんきゅう、南西が坤宮こんきゅう、西が兌宮だきゅう、北西が乾宮けんきゅう、北が坎宮かんきゅう、中央が中宮ちゅうぐうと呼びます。

巽宮
南東
離宮
坤宮
南西
震宮
中宮
中央
兌宮
西
艮宮
北東
坎宮
乾宮
北西
【占術解説】九宮とは

九宮くぐう九星気学きゅうせいきがく九星きゅうせい)とは、一白水星いっぱくすいせい二黒土星じこくどせい三碧木星さんぺきもくせい四緑木星しろくもくせい五黄土星ごおうどせい六白金星ろっぱくきんせい七赤金星しちせききんせい八白土星はっぱくどせい九紫火星きゅうしかせいのことです。

九宮盤くぐうばんとは各九宮ほ配置図で右図の通りです。

定位じょういとは、各九宮の定位置五黄土星の九宮盤になります。一白水星二黒土星南西三碧木星四緑木星南東五黄土星中央六白金星北西七赤金星西八白土星北東九紫火星定位になります。

命宮の出し方

2022年5月生まれの人を例に命宮の出し方を解説します。

【具体例】命宮の出し方

2022年5月生まれの人の命宮を具体的に出します。

  1. 年月の干支九宮を調べる
    こよみ(サイト「こよみのページ」)を調べると、
    2022年の干支九宮は「壬寅五黄土星」です。

     ※年の区分は「立春」から「翌年の立春」まで
    2022年5月の干支九宮は「乙巳八白土星」です。
     ※月の区分は「月初に来る二十四節季」から「翌月初に来る二十四節季」まで
  2. 生月の九宮盤を調べる
    生月の2022年5月の九宮は「八白土星」です。
    八白土星の九宮盤(数字8が中央に配置されている盤)を九宮盤の中から選択します。
  3. 生年の九宮が生月の九宮盤のどの宮にあるか調べる
    生年の九宮は「五黄土星」です。
    生月の八白土星の九宮盤で、生年の九宮の五黄土星(数字5)がどこにあるか調べます。
    南西に五黄がはいっています。

    南西は坤宮ですので、命宮は坤宮になります。
  4. 別表「命宮特徴表」で命宮の特徴が合っているかチェックする
    導き出した命宮が「命宮特徴表」の特徴に合致しているかチェックしてください。
    横や反対の命宮にそれている人が稀にいます。

命宮の特徴

命宮の主な特徴は次の通りです。

命宮特徴表
命 宮主な特徴
離 宮親縁・夫縁が薄い傾向、働き者、作家や弁護士など文章に関わる仕事に向く
巽 宮動植物好き、子縁が薄い傾向、医者・獣医や商売に向く
震 宮じっとしていられない、スポーツ・自動車好き、歌手など声を出すのに向く
艮 宮宗教や占いに関心をもつ傾向、欲深い、建築や工業など物作りに向く
坤 宮おだやか、職業が安定しない傾向、倹約傾向が強い
兌 宮整理整頓できる、短気な面がある、食べ物にこだわる傾向
乾 宮長に向く、自説を通す傾向、女性は結婚が遅いまたは未婚の傾向がある、政治家が多い
坎 宮頑固な性格、妻縁が薄い傾向、芸能指向、音楽特に楽器を使う職業に向く
中 宮身宮(生日盤で生年九宮が入る宮)を命宮と代替

相性の見方

命宮で相性を判断できます。自分の命宮と相手の命宮を次の「命宮相性表」でチェックしてください。

命宮相性表
離宮巽宮震宮艮宮坤宮兌宮乾宮坎宮中宮
離宮××
巽宮××
震宮×××
艮宮×
坤宮×
兌宮××
乾宮×××
坎宮××
中宮×
◎非常に良い、〇良い、無印 普通、×悪い、●非常に悪い

運の悪い時期を知る

運の悪い時期とは、「または命宮五黄殺ごおうさつまたは暗剣殺あんけんさつになる時期」を言います。

【占術解説】五黄殺、暗剣殺とは

五黄殺ごおうさつとは、九宮盤で五黄土星を表す数字の5が入る方位で、自ら凶を招きやすい凶方位です。

暗剣殺あんけんさつとは、五黄殺の反対方位他人から凶を受けやすい凶方位です。

例えば、一白水星の九宮盤では、南に五黄土星(数字5)が入っているので、南が五黄殺の方位になり、南の反対方位である北が暗剣殺の方位になります。

【具体例】命宮の五黄殺・暗剣殺の出し方

2022年5月生まれの命宮「坤宮」の人は、2023年2月に命宮が五黄殺または暗剣殺になるか調べてみます。

年の2023年は「四緑木星」の年になります。四緑木星の九宮盤をみると、北西に五黄土星が入っているので、北西の乾宮が五黄殺、反対の南東の巽宮が暗剣殺になります。
2023年2月は「八白土星」の月になります。八白土星の九宮盤をみると、南西に五黄土星が入っているので、南西の坤宮は五黄殺、反対の北東の艮宮は暗剣殺になります。
以上より、坤宮の人は、2023年2月 命宮が五黄殺になることが分かりました。 

アドバイス

および九宮盤で、自分の命宮五黄殺または暗剣殺が入る時期に当たる場合、自分の運が悪い時期なので、転居、転職など重要なことは自重してください。

盤珪
盤珪

易経に『同声相応じ同気相求む』とあります。主旨は同じもの同士が引き寄せあうということです。吉と吉、凶と凶、運の良い人と運の良い人、運の悪い人と運の悪い人が引き合います。
運の悪い時期は、自分が凶の状態になるので、凶を引き寄せやすいです。

命宮五黄殺、命宮暗剣殺でない時期は、運の悪くない時期です。
年盤、月盤で命宮に廻座する九宮により、次のような象意が現れる傾向にあります。

廻座九宮象意
一白苦労しやすい、悩みやすい
二黒平穏
三碧じっとしていられず、動き回る
四緑恋愛・結婚
六白大きく活動する
七赤恋愛・結婚、出費しがち
八白転職など変化しやすい
九紫出会いや別れがある、順調
盤珪
盤珪

最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい) プロフィール

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