九星気学では、暗剣殺、五黄殺、歳破を三大凶殺といい、凶方位として旅行や転居で避けますが、盤珪流奇門遁甲では、歳破を凶方位と見なしません。
その理由を解説します。
歳破とは
九星気学の歳破とは、年の十二支の向かいにある方位を言います。
物事が失敗・決裂・破壊など破れて、思った通りに運ばないという凶作用があるとされています。
なお、月の十二支の向かいにある方位を月破といい、これも凶方位とされています。
歳破を凶方位と見なさない理由
①吉凶は易卦で判断
盤珪流奇門遁甲は、易卦で吉凶を判断するので、単に歳破を凶方位と見なしません。
歳破の方位が吉卦であれば、吉方位とし利用します。
②実践経験で凶作用を受けず
歳破の方位で欧州(2年滞在)から国内に転居したことがありますが、凶作用は一切受けませんでした。
実例データ上でも、凶方位と判断できません。
③歳破を凶方位とする根拠が不明
「歳破は凶方位」というのは共通の認識になっていて、なぜ凶方位なのかその根拠を説明する書籍等は、私の調べた限り見つかりません。
④歳破方位を攻める戦法は背日戦法で良いはず
十二支は太陽の位置を表します。
十二支の向かいにある方位(歳破)への移動は、太陽を背にします。
相手と戦う場合、日に向かうのでなく、日を背にする方が有利なのは常識です。
実際に、神武天皇は、向日戦法で苦戦、背日戦法で勝利したことが古事記にあります。
盤珪
最後までお読みいただきありがとうございました。
盤珪(ばんけい)プロフィール